みなさん、こんにちは。
みなさんは普段どのように精読をしているでしょうか。
「精読」と一口に言ってもその方法は様々あり、学習者の好みによってやり方は異なるかと思います。自分に合った効果的な精読のやり方が見つかっている方はぜひその方法を継続していただきたいですが、まだ精読の仕方がよくわからない、これで効果があるのかわからないという方は、ぜひ今回の記事を参考にしていただければと思います。
「精読」というのは平たく言うと「細かく読む」ということですね。
実際、みなさんはどのくらい細かく読んでいますでしょうか。それでは一体どのくらい細かく読めばいいのか、そしてその方法についてご説明していきましょう。
英検準一級のスクリプトを例に精読のやり方を紹介
今回は、英検準一級受験者向けということで、お手元に準一級の長文のスクリプトをご用意してください。大問2もしくは大問3のスクリプトでいいでしょう。
参考書や過去問に直接書き込んでも構いませんが、それが嫌であればコピーしたものでも構いません。私はコピーするのが面倒だったので、過去問の解説などに直接書き込んでいましたが。
そして、タイトルから一語一句しっかり目を通し、自分なりに訳していきます。ここでも私は頭の中で訳していました。
特にノートに訳を書き出すのではなく、英文の文法が理解できていてしっかり解釈ができているか確認するために精読をしていきます。
一文一文、一語一語をしっかり見て、SVOCや修飾語のチェック、関係代名詞や関係副詞などの繋がりを理解しているか、またディスコース・マーカーや接続詞などがある場合は前後の文の関係について把握できているかをチェックしていきます。
その際、私は以下のように参考書や過去問の解説に直接書き込んでいました。
覚えられていない単語やイディオムがあれば意味を書き込んだり蛍光色のマーカー等で塗り、後で見返したときに目に留まるようにしておきます。効率を求めるのであれば、未知の単語やイディオムの意味は辞書を使うのではなく(もちろん使ってもいいですが)、解説等で確認してしまえばよいでしょう。
また、関係詞や分詞、前置詞等で名詞を修飾している部分があれば下線や矢印等を用いて、次回読解したときに理解しやすいように工夫を施しておきます。色々と書き込む必要があるため、スクリプトを拡大コピーしたものを使用してもいいでしょう。
SVOCなども丁寧に書き込む必要はないかもしれませんが、自分がしっかり文型をとれるかどうかのチェックにはなるので、書き込んでみてもいいかもしれません。
これを全文に対して行っていくことで、脳が英文解釈に慣れていきますし、英語を前から訳していく良い訓練にもなるのです。
こういった精読を何度も繰り返していくと、後置修飾というシステムに慣れていき、本番でも素早く意味を取れるようになるのです。正確に英文を分析できたら自分なりに頭の中で訳してみて、解説等で自分の訳し方が適切かどうか確認してみましょう。それでだいたい意味が取れていたらOKとし、もし意味が逸れていそうなら再度確認します。このような作業を地道にひたすら繰り返し、英文の構造に慣れていきます。
以上のような方法が、私が普段実践している精読のやり方です。
いかがだったでしょうか。
冒頭でも申しましたが、「精読」といってもそのやり方は様々です。私のように一語一句逃さないやり方もありますし、何となく解釈して次の文に移るという精読もあります。精読のやり方に関して、「これが本当の精読だ!これをやっていれば間違いなし!絶対効果がある!」といった正解はないと思います。ですので、それぞれの学習者に合っていて効果があるのであればそれを続けていってほしいと思います。
これも良い機会ですのでぜひ今回の記事を参考にしていただき、ご自分の勉強に合っているか今一度考えてみましょう。
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英検準1級合格のために、英語の勉強方法から試験当日までの勉強方法、さらには各パートの攻略方法と、全パートの練習問題付き! 英検1級合格15回以上、TOEIC990点のJun先生の合格ノウハウが詰まってます!
国際系の大学を卒業後、オーストラリア留学、某国産自動車ディーラー営業職、子ども英会話教室マネージャー、公立中学校の特別学級の担任、都内にある某有名出版社の英文添削者(主に国公立難関校志望の生徒さんを担当)を経験。さらに中学・高校の英語の教員免許取得、英検準一級合格、TOEIC730(2020年1月受験結果)、メンタル心理カウンセラーの資格を活かし、10年以上英語担当の塾講師として全国の学習者の指導に当たっている。また不定期にセミナー講師(心理学を応用した英語学習や自己啓発、スピリチュアル関連)も務めている。
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