【英語学習のコツ】脳科学を応用した英語学習法

脳科学を応用した英語学習法

みなさん、こんにちは!

言語に限らず何かを学んでいる学習者にとって、人間の脳を理解することはとても有益なことです。
もちろん難しい専門用語まで理解する必要はありませんが、
ある程度脳のシステムを理解しておくことはメリットになるのです。

脳はどのように新しい情報を得て記憶していくのか、またどのようにその情報を引き出すのか。
記憶しやすい条件などはあるのだろうか。脳科学について勉強すると、その答えが見えてきます。

今回は比較的普段の生活で応用しやすく、理解しやすい内容を扱っていこうと思います。
言うなれば、「脳科学を応用してモチベーションを操作する方法」とでも言いましょうか。
ぜひ今回の記事を参考にしていただき、今後の勉強に活かしてください。

 

今日から1年間、日本語禁止!と言われたら?

さて早速ですが、みなさんに指令を出します。

 

「今日から1年間、日本語禁止です。100円を差し上げるので、このルールに則って生活してくださる方は手を挙げてください」

 

こう言われたらみなさんはいかがでしょうか。
おそらく誰も挙手はしないでしょう。ではこう言われたらどうでしょう?

 

「今日から1年間、日本語禁止です。1000円を差し上げるので、このルールに則って生活してくださる方は手を挙げてください」

 

これでもおそらく誰も手を挙げないでしょう。
それではこれならいかがでしょうか?

それではこの条件ならどうでしょう?

 

「今日から1年間、日本語禁止です。1億円を差し上げるのでこのルールに則って生活してくださる方は手を挙げてください」

 

ここまでくればおそらく100人中100人は手を挙げるのではないでしょうか。

もちろんこの条件を提示されれば、私も挙手をします。
つまり何が言いたいのかというと、

人間の脳は瞬時に「快」か「不快」かを選択し、私たちの行動に結びつけているのです。

 

その学習方法は快か?不快か?

 

「100円をもらって1年間日本語禁止」というルールの基、
これから生きていくのは「不快」であり「苦痛」だと多くの人は考えるわけです。

ですから瞬時に拒否反応を起こし行動できなくなるのです。
それが「1億円をもらって1年間日本語禁止」となると話は別です。

脳が「不快」、「苦痛」の領域を飛び越えて「快」に変わったということです。

「1年間日本語禁止」という「痛み」「苦しさ」よりも、「快」「幸せ」という気分が勝ったということなのです。
つまり、例え嫌だと思う行動、習慣があったとしても、そんな感情よりも強力で大きく勝る「理由」や「快楽」があれば人間は行動できるということなのです。

短期的でも長期的でも、「快楽」が待っているのであれば人間は行動できるということ。
これを英語学習に置き換えて考えてみましょう。

 

ここに「365日最低でも2時間、英単語の勉強をする」というルールを決めた人がいるとしましょう。

普通は「え、毎日2時間はちょっと難しいかも…」と考えたり、「さすがにたまには休みたいときもあるんだけど…」と考えてしまうのではないでしょうか。

 

ここで先ほどの脳の仕組みを応用したいのであれば、以下のような自分なりのルールをさらに考えるとよいのです。

「もし毎日できたら好きなお菓子を食べていい」、
「もし毎日できたら1年後は単語に困らず、長文をストレスなくスラスラ読める」、
「もし毎日できたらTOEIC700を越えられる。すなわち会社で優遇され昇給する」、
「英単語のテストで100点取れる。すなわち周りに評価され気分が良い」など。

 

短期的でも長期的でもそれを行うことによる「メリット」や「快楽」について考えてみましょう。
そうすることで、人間は勝手にモチベーションが上がり行動しやすくなるのです。

 

いかがだったでしょうか。

今回は脳の仕組みを理解して、英語学習へのモチベーションを高める方法をお伝えしていきました。
少しでも参考になった方は、ぜひ英語学習をすることによる「快」を見つけてみましょう。
それが結果的に学習を継続できる大きな力になってくれることでしょう。

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

国際系の大学を卒業後、オーストラリア留学、某国産自動車ディーラー営業職、子ども英会話教室マネージャー、公立中学校の特別学級の担任、都内にある某有名出版社の英文添削者(主に国公立難関校志望の生徒さんを担当)を経験。さらに中学・高校の英語の教員免許取得、英検準一級合格、TOEIC730(2020年1月受験結果)、メンタル心理カウンセラーの資格を活かし、10年以上英語担当の塾講師として全国の学習者の指導に当たっている。また不定期にセミナー講師(心理学を応用した英語学習や自己啓発、スピリチュアル関連)も務めている。