皆さん、こんにちは!
早速ですが、英語学習において最も核となる大事な作業は、「英単語の暗記」かと思います。もちろん他にも文法や英文解釈も大切な学習なのですが、言葉を知らないことには文法も何もありません。
その英単語の暗記をしていく中で、多くの学習者が直面する壁、それが「イディオム(熟語)の暗記」です。たいていの単語帳には、後ろの方にイディオムが掲載されています。(単語帳によっては、単語と一緒に小さく掲載されているものもあります)
そのイディオムをみなさんはどのように暗記しているでしょうか?
「何となく見て覚えていく」、「問題に触れていく中で自然と暗記している」などさまざまなパターンがあると思いますが、今回は動詞と前置詞の知識を活かして、効率よく暗記する方法をシェアしたいと思います。
基本的なイディオムを動詞と前置詞の成り立ちで見る!
基本的なイディオムといえばgo to, write to, come inなどがありますね。これらは英語学習者なら、当然のように覚えていると思いますが、これらも動詞と前置詞で成り立っています。
例えば、goは「行く」ですし、それにto「~へ、~の方向へ」というニュアンスの前置詞が合体して、最終的にgo to「~へ行く」という意味が取れるわけです。
つまり、効率のよいイディオムの暗記法とは難しいことではなく、このように「動詞と前置詞の意味をしっかり考えながら記憶していく」、ということです。
英検準一級に出題されるイディオムもこれで完璧!
英検準一級に出題されるイディオムを例にとって、詳しく説明していきましょう。
例えば、rule out。
ruleは「~を支配する、~に命令する」といった意味の動詞ですね。
それに、out「外に、離れて」といったニュアンスを含む前置詞が合体したもの。
つまり「支配下の外に出ている」「支配できないくらい離れている」といった意味なりそうだと解釈し、そこからイメージを膨らませ「~を除外する」といった意味で覚えればいいのです。
他にも準一級で頻出のcome up withを例に考えてみましょう。
comeはみなさんご存知「来る」ですね。
それにup「~の上に、上がって」といったニュアンスを含む前置詞が続きます。
さらにwith「~と共に、連れて、含んで」という前置詞も連なっていることがわかります。
それぞれの意味をくみ取りながら、イメージを膨らませましょう。
つまりcome up withは「ある考えが頭の上にやってきた」、「ピカッっとあるアイデアがひらめいた」といったイメージが浮かぶと思います。
そのイメージを持ちつつ「あ、come up withは(考えなどを)思いつくだ」と覚えればいいのです。
イディオム暗記で大切なのはイメージ!?
このように、ただ出てきたイディオムを闇雲に覚えようとするのではなく、動詞の意味や前置詞の意味を考えながら暗記していくことで、脳にインパクトを与え、効率よく記憶することができるのです。
私も未だにイディオムを覚えるときは、このように単語と単語を分解しながら覚えていますし、単語帳に絵を描いてイメージを膨らませながら覚えたりもしています。
「前置詞の知識がそこまでないのですが…」という方も、そこまで心配することはありません。前置詞はガッツリ勉強しなくても、案外すんなりニュアンスを掴むことはできると思います。感覚で意味を捉える程度で構いません。もし、詳しくそれぞれの前置詞が持つ意味を知りたいのであれば、インターネットで「英語 前置詞」と検索すればわかりやすく解説されたものが出てきます。また本屋さんで軽く立ち読みする程度で構わないので、一度目を通してみても良いでしょう。
英検準一級に頻出のイディオム問題に挑戦しよう!
それでは最後に英検準一級に頻出のイディオムを3つ出しますので、その意味を考えてみてください。動詞や前置詞の意味をじっくり考えて、イメージを膨らませてみてください。
① wipe out ② show up ③ go in for
いかがでしたでしょうか。
何となくニュアンスを掴めましたでしょうか。
正解は①「~を絶滅させる」、②「姿を現す」、③「(競技などに)参加する」でした。
この解答と一語一句同じである必要はないので、みなさんが導き出した意味と何となく合っていれば良しとしましょう。
このように今後イディオムを暗記する際は、動詞と前置詞の知識を活用し、効率の良い勉強をしていきましょう!
国際系の大学を卒業後、オーストラリア留学、某国産自動車ディーラー営業職、子ども英会話教室マネージャー、公立中学校の特別学級の担任、都内にある某有名出版社の英文添削者(主に国公立難関校志望の生徒さんを担当)を経験。さらに中学・高校の英語の教員免許取得、英検準一級合格、TOEIC730(2020年1月受験結果)、メンタル心理カウンセラーの資格を活かし、10年以上英語担当の塾講師として全国の学習者の指導に当たっている。また不定期にセミナー講師(心理学を応用した英語学習や自己啓発、スピリチュアル関連)も務めている。
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