みなさん、こんにちは、Kenです。
シリーズで英単語の語源に注目して単語の成り立ちや面白さをお届けしています。
前回は、compatibleという単語についてご紹介しました。
※前回の記事「【英語学習 ー Let’s pay attention to 語源!】compatible の語源を調べてみた」を見逃した方はこちらからどうぞ!
さて、先日の授業で、「百科事典」が話題になり、この単語を紹介しました。
そういえば、この単語の成り立ちを考えたことはなかったので少し調べてみました。
【encyclopedia:長い単語】
encyclopedia「百科事典」
この単語にすでに馴染みのある方もない方も、とにかく「なんて長い単語!」という印象を持たれるかもしれません。
発音記号で書くと
ɪnsàɪkləpíːdiə
または
ensàɪkləpíːdiə
となり、なんと5音節からなる単語ということになります。
余談ですが、このような長い単語ほど、アクセントの位置を気にしましょうね。強弱を気にすることで覚えやすくなりますし、発音するときにもより英語らしく聞こえて伝わりやすくなりますよ。
【語源をひもとく】
この単語は主に意味の面から3つの部分に分けられるでしょう。
[en]
この部分は現代英語の in のような意味を表します。enter という動詞を思い出すとよいですね。
[cyclo]
僕自身は、この部分があるせいで、この単語が「難しい単語」に見えちゃうなあという印象を持っています。
そして「サイクロ」というようになんとなくカタカナでは覚えられても、「ロ」の部分がLOなのかROなのか迷いますよね?でもこの部分を語源的に考えると大丈夫!
この部分は circleと同じ語源で “丸” “囲む” を意味します。その “丸い” イメージから、 “全体を包括する” というとを、ここでは表しています。
circleと同じルーツだ!とおぼえておくと、LかRかで迷うことはなくなりますよね。
そして [en] と [cyclo] の部分が合わさって “総合的な” を表します。
[pedia]
もう今となっては「百科事典」= encyclopedia という単語よりも、それをもじった Wikipedia のほうが有名になってしまっていますよね。
さて、この pediaという部分は “子供” を表しています。他の単語でこの語根が含まれているのは
pediatrics「小児科」
pedophilia「ペドフィリア、小児性愛」
などが挙げられます。
そして “子供” という意味から “子供を育てること”、“教育” に広がっていきました。
pedagogics「教育学」
という単語を見ると納得いきますね。
【「総合的に学べる本」】
さて [en] [cyclo] [pedia] の3つの部分のルーツを踏まえて、合わせてみると
「総合的な教育の本」
という意味が見えてきます。
長くていかめしく見えてしまう単語ですが、語源を考えることで少しは “納得して” 親しめるとよいなと思っています。
【参考にしたサイト】
Online Etymology Dictionary
【参考にした書籍】
『ジーニアス英和(第5版)』
国際協力団体、翻訳・通訳会社での勤務を経て、現在はフリーランスで英語講師、翻訳、通訳に従事。予備校での講師経験や、大学や企業でのTOEIC講師担当経験も持つ。またドイツでの留学経験も活かし、ドイツ語も仕事にしています。
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