みなさん、こんにちは、Kenです。
シリーズで英単語の語源に注目して単語の成り立ちや面白さをお届けしています。
前回は、neglectという単語についてご紹介しました。
※前回の記事「【英語学習 ー Let’s pay attention to 語源!】「neglect」「ネグリジェ」は同じ語源!」を見逃した方はこちらからどうぞ!
今回は、compatibleという単語について調べたことを書いてみます。TOEICの授業で出会って、「なんだろう?」と気になったことがあったのでした。
【compatible】
まずはこの単語の意味を振り返っておきましょう。
compatible (形容詞)「両立できる」「矛盾しない」「互換性のある」
「コンパチブルプレイヤー」のような言葉ではそのまま日本語にも取り入れられたりしますね。複数の形式の媒体を受け入れ、互換性を発揮して再生できるのが「コンパチブルプレイヤー」です。
TOEICを受験するうえでもぜひとも覚えておきたい単語で、たとえば
compatible with other formats
「他のフォーマットとの互換性がある」
のように with と合わせて使うことにもぜひ注目しておきましょう。
【その語源】
さてcompatible の語源を考えてみましょう。
con = “共に”
この語根についてはおなじみですよね。では、次の
pati = “to suffer”
どうやら passion / passive / sympathy と同じルートを持つ言葉とのこと、
漢字でいうと「受」という文字をイメージとして持つとちょうど良いでしょうね。
“共に” “受け (=感受する)” ことから(”仲間”みたいなイメージかな)
“調和して” “矛盾なく”
という意味/イメージを持つようになり
「調和して」「互換性のある」
という意味になっていったのでした。
【血の通った(?)言葉】
“共に” “感受する” というイメージ・概念を要素にもつ言葉だと知ると、compatibleという単語もより親しみを持ってもらえるかも、と思っています。
コンピュータなどの機械の用語として「(機器が)互換性のある」という意味でよく見かける単語だからこそ余計に、「同じ気持ちになっている」というイメージが背後にあると知ると、なんだか途端に生き物のように可愛く思えてしまいます。
【参考にしたサイト】
Online Etymology Dictionary
【参考にした書籍】
『ジーニアス英和(第5版)』
国際協力団体、翻訳・通訳会社での勤務を経て、現在はフリーランスで英語講師、翻訳、通訳に従事。予備校での講師経験や、大学や企業でのTOEIC講師担当経験も持つ。またドイツでの留学経験も活かし、ドイツ語も仕事にしています。
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