みなさん、こんにちは、Kenです。
シリーズで英単語の語源に注目して単語の成り立ちや面白さをお届けしています。
前回は、“in” という語根についてでしたね。
※前回の記事「【英語学習 ー Let’s pay attention to 語源!】“in” という語根について調べてみた」を見逃した方はこちらからどうぞ!
今回は、reliefという単語について書いてみます。読解の樹授業で出会って、「あれ?」と思ったことを紹介します。
【relief=「レリーフ」】
「その職人は壁の表面に大変美しいreliefを残しました」
のような文脈で出てきたreliefという単語。その壁はコンクリートだということが前段からわかっていたので、なんの違和感も持たずに「レリーフ」(=浮き彫り画)のことだとわかったのですが、
「ちょっと待てよ。これ『リリーフ・ピッチャー』のリリーフだよな?」と引っかかりました。
【relief=「救済」】
早速辞書を引いてみると、やはり、reliefという単語の意味として、「安堵」「(心配などの)除去」「救済」があり、同じスペルのreliefにて別項目にて「浮き彫り」という意味も出てきました。
これは偶然なのか、それとも何か同じルーツを持つ言葉なのか?
【relief=「上げること」、「持ち上げられたもの」】
少し調べてみると、reliefは古フランス語で「支援」「援助」を意味していた言葉で、「上げること、持ち上げられたもの”を意味する言葉だったようです。「支援」「援助」が「救済」や「安堵」になるのは納得がいきますね。
そして、「上げること」「持ち上げられたもの」が「高低」「起伏」という意味に発展し、「浮き彫り」になっていったのですね。やはり同じルーツの言葉なのでした。
しかし日本語だと「レリーフ」「リリーフ」と言いわけるので、別の言葉かも、と思ってしまいますよね。
いつも「語源に注目していると単語のイメージが掴みやすくなりますよ!」ということを訴えていますが、今日のように「この言葉とこの言葉は関係あるのかな??」と考えるのもいい勉強になりますよ。
それには↓のサイトがおすすめです!
【参考にしたサイト】
Online Etymology Dictionary
【参考にした書籍】
『ジーニアス英和(第5版)』
国際協力団体、翻訳・通訳会社での勤務を経て、現在はフリーランスで英語講師、翻訳、通訳に従事。予備校での講師経験や、大学や企業でのTOEIC講師担当経験も持つ。またドイツでの留学経験も活かし、ドイツ語も仕事にしています。
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