みなさん、こんにちは、Kenです。
シリーズで英単語の語源に注目して単語の成り立ちや面白さをお届けしています。
前回は、specという語根(パーツ)を見ていきましたね。
※前回の記事「【英語学習 ー Let’s pay attention to 語源!“spect” という語根について調べてみた】」を見逃した方はこちらからどうぞ!
今回は、inという語根(パーツ)から考えてみましょう。
語源から単語を考えるときによく登場する語根ですよね。
【in = 非/不】
inという語根はご存知のように、ちょうど漢字で表すならば「非」「不」のように「否定」を表します。(後続のアルファベットが p または b の場合は imとなります)
insufficient: in “非”+ sufficient “十分な” = 「不十分な」
impossible: im “非”+ pass “力”+ ible “持っていない” = 「不可能な」
inadequate: in “非”+ adequate “十分な” = 「不十分な」
inaccurate: in “非”+ inaccurate “正確な” = 「不正確な」
このin/imという語根は、ちょっとトリッキーな語根でもあるのです。
「非」「不」だけではなく「中に」「中へ」を表す語根でもあります。たまたま同じ姿をしてしまっているのです。
【in = 中に/中へ】
そして、in にはこのような意味もありますね。
import: in “中へ”+ port “港” = 「輸入する」
in/imを見たときに、「非」「不」なのか、それとも「中に」「中へ」なのかを即座に見分けるのは難しいので、やはり一つ一つ確認していくのがよさそうです。
ちゃんと調べるということはネガティブに考えれば「めんどくさい」ことですが、ポジティブに考えると、調べるチャンスがあることで自分の頭の中への定着はより確かになりることにつながりますよ。
【その他の中に/中へ】
また、in = 中に/中へはときに en/em というつづりになることもあります。
employ: em “中へ”,+ploy “結びつける” = 「雇う」
さらに intro というつづりで登場することもありますね。
introduce: intro “中へ”+ duce “導く” = 「紹介する」
introvert: intro “中へ”+ vert “曲げる” = 「内向的な」
いつも「語源に注目していると単語のイメージが掴みやすくなりますよ!」ということを訴えていますが、今日のように「この語根は他にどんな単語に使われているかな?」と考えるのも面白いですよ。
それには↓のサイトがおすすめです!
【参考にしたサイト】
Online Etymology Dictionary
【参考にした書籍】
『ジーニアス英和(第5版)』
国際協力団体、翻訳・通訳会社での勤務を経て、現在はフリーランスで英語講師、翻訳、通訳に従事。予備校での講師経験や、大学や企業でのTOEIC講師担当経験も持つ。またドイツでの留学経験も活かし、ドイツ語も仕事にしています。
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