みなさん、こんにちは、Kenです。
シリーズで英単語の語源とその面白さについてご紹介しています。
※前回の記事「【英語学習 ー Let’s pay attention to 語源!】“charge” という単語について調べてみた」を見逃した方はこちらからどうぞ!
今回は、exceedという単語から考えてみましょう。
これは私の授業中に登場した単語で、サラっと語源については触れたものの、もうちょっと別の例も見てみようかなと思ったので、今回の記事を書いてみます。
【exceed】
exceed X「Xを超える」「Xを上回る」
ex “外に”
ceed “進む”
→なにかのリミットの外に出て(=超えて)進む
なので「Xを超える」「Xを上回る」という意味になるのですね。
・・・ということを授業ではお伝えしたのですが、ceedというパーツが使われているもうちょっと別の例もみてみましょう。
【proceed】
proceed「前進する」「進歩する」
pro “外に”
ceed “進む”
→これは納得のいく成り立ちですね。
【succeed】
succeed「成功する」「引き継ぐ」
suc →このパーツはsubと同じ→”下に” “あとに”
ceed “進む”
→つまり「成功する(≒勝つ)」「引き継ぐ」というのは「そのポジションの後継者となる」という考え方なのですね。
【recess】
recess「休憩」「休会」
re “後ろに”
cess “進む”
→ ここで「後ろに進む」という意味にならずに「停止」のような意味になるのが面白いところですが、「休止とは後退なのか」などど考えてしまいました・・・
次に少しだけ複雑なつくりのものを見てみましょう。
【predecessor】
predecessor「前任者」
pre ”前に”
decessor → decease “死ぬ”
→つまり「従前に死んだ人」ということですね(あくまでもオリジナルの意味としては)。
またdeceaseをさらに分解すると、
de “away”
cease はceed とおなじルーツなので “進む” “行く”
つまり“離れて行ってしまった”という意味ですね。
こうやって語源を考えながら単語を見ていくと、語(のパーツ)のつながりが見えてきて、漢字の「へん」や「つくり」の意味が見えてくるようになってきませんか?
【参考にしたサイト】
Online Etymology Dictionary
【参考にした書籍】
『ジーニアス英和(第5版)』
国際協力団体、翻訳・通訳会社での勤務を経て、現在はフリーランスで英語講師、翻訳、通訳に従事。予備校での講師経験や、大学や企業でのTOEIC講師担当経験も持つ。またドイツでの留学経験も活かし、ドイツ語も仕事にしています。
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