みなさん、こんにちは、Kenです。
シリーズで英単語の語源とその面白さについてご紹介しています。
※前回の記事「【英語学習 ー Let’s pay attention to 語源!】“a” というパーツについて調べてみた」を見逃した方はこちらからどうぞ!
今回は、chargeという単語について考えてみましょう。
辞書を引いてみると多くの意味が書いてありますよね。いろいろな意味があってまとまりがないように見えますが、語源を考えてみると、なるほど!となるはず。
【chargeの意味、いくつ言えますか?】
文脈もなく恐縮ですが、chargeの意味をいくつ言えますか?
「請求する」
「(料金を)課す」
などという意味が一般的で、それから考えて
「(クレジットカードなどで)支払う」
例:I charged the train ticket on my credit card.
列車のチケットをクレジットカードで買った.
という意味も思いつくかもしれません。
また、
charge 人 with X「人をX(罪など)で告発する」
例:The old man was charged with robbery.
その老人は強盗罪で告発された.
の意味になったり「非難する」を表したりもします。
そしてなんと言っても最も日常では「充電する」という意味で使いますよね。
【「請求する」と「充電する」】
さて、「請求する」と「充電する」が同じ単語なのはどうしてでしょう?
語源を見てみましょう。
古フランス語の “charge” は「荷物」「積荷」などを意味していました。そして(現代英語の)chargeはcar 「車」と同じ語源を持つ言葉です。
つまり「(負担などを)乗せる・課す」というイメージなのですね。
このイメージを知ると「請求する(金額負担を強いる)」というのはすっと理解できますし、「(クレジットカードなどで)支払う」というのも「(自分が支払う)クレジットカードに“のせる”」というイメージも浮かんできますね。
そして「充電する」も「電力(という荷物を)を(電池に)載せる」なのです。
このように、意味がバラバラにみえるなあと思われる単語も語源を調べてみると、なんとなくまとまって見えることもありますよ。
【参考にしたサイト】
Online Etymology Dictionary
【参考にした書籍】
『ジーニアス英和(第5版)』
国際協力団体、翻訳・通訳会社での勤務を経て、現在はフリーランスで英語講師、翻訳、通訳に従事。予備校での講師経験や、大学や企業でのTOEIC講師担当経験も持つ。またドイツでの留学経験も活かし、ドイツ語も仕事にしています。
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be discharged で「退院」ですから、人も出し入れされるところもオモシロいです。
「語源でつながる」ところが面白いです。
コメントありがとうございます!
語源を調べると英語の奥深さや面白さを発見できますよね。
今後も為になる情報を発信していきますので、どうぞよろしくお願いします。