【英語学習 ー Let’s pay attention to 語源!】fare, fairについて調べてみた!

【英語学習 ー Let’s pay attention to 語源!】fare, fairについて調べてみた!

みなさん、こんにちは、Kenです。

 

今回はとある小説で出会った単語をきっかけに調べてみたことをまとめてみます。

 

【fareには動詞としての用法もある!】

fare (動詞)「暮らす、やっていく」「進む」

 

そうなんです、fareに動詞の用法があるのです。

恥ずかしながら僕は知りませんでした。文の構造からしてどうしても、名詞ではなく動詞なんだけどな・・・と思って念の為調べてみたら辞書に載っていた、という次第です。

 

例:

Tom fared well in the exam.

「トムは試験でうまくやった」

 

It is unlikely that the automobile industry will fare any better next year.

「来年、自動車産業(の調子)がよくなるということはないだろう」

 

【fareの語源】

ところで、このfareの語源を調べてみると、古英語ではfær という言葉で「旅、道路、通行、冒険」などを意味していたとのこと。

意味や語源を考えるとこの言葉が「(通行)料金、運賃」を表す名詞として使われるのも納得いきます。

 

ちなみにドイツ語の「(乗り物で)行く」fahren(ファーレン)も同じルーツを持つ言葉です。

 

【ここにもfareが入っている】

fareに動詞の用法もあると知って、ここでやっと気が付きました。

farewell 「別れ」「別れの挨拶」は文字通りには“うまく行け” “道中が無事でありますように”という意味だったのです。

そこから「別れの挨拶」という意味に発展していきました。また現代ではあまり使われませんが、farewellは間投詞としても使われていました。つまりGoodbyeのように挨拶として使っていたのです。

 

【fareが使われている単語】

他にfareが使われている言葉を見ると・・・

warfare「戦争」「〜戦」

wayfaring「旅行」←かなり古い言い方

throughfare「通行料」

 

【fairとは関係ない】

ところで

fare

の発音は /feə/ または /fer/ ですが、

fair 「妥当な」「公正な」

同じ発音です。

 

fairとfareは何か関係あるのかな?

と疑ってみましたが、どうも関係はないようです。fairの語源は古英語のfæger「美しい」「魅力的な」です(fareの語源は古英語ではfær でした)。そこから「良い」というイメージを持ついろんな言葉に発展していきました。

 

* * *

いかがでしたか?

何かと何かが関係あるのかな?と調べてみて、関係なさそうということがわかるとなんだかちょっと残念な気になります。しかし、本当は「関係ないということがわかった」という成果を得ているのでこれはこれでよい、ということですよね。

 

 

【参考にしたサイト】

Online Etymology Dictionary

https://www.etymonline.com

 

Oxford Leaner’s Dictionaries

https://www.oxfordlearnersdictionaries.com

 

Longman

https://www.ldoceonline.com/jp/

 

【参考にした書籍】

『ジーニアス英和(第5版)』

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ABOUTこの記事をかいた人

国際協力団体、翻訳・通訳会社での勤務を経て、現在はフリーランスで英語講師、翻訳、通訳に従事。予備校での講師経験や、大学や企業でのTOEIC講師担当経験も持つ。またドイツでの留学経験も活かし、ドイツ語も仕事にしています。