みなさん、こんにちは、Kenです。
今回は、担当しているTOEIC講座に登場した単語から語源を考えてみます。
【confident】
confident 「自信がある」
お馴染みの単語ですが、ふと、この単語の語源は考えたことなかったなあと思い、調べてみると・・・
【con】
con はよく見かける場合では「共に」「共通の」「一緒に」などを表す接頭辞ですね。
(後続のスペル、音によってはcomにもなる)
「共に」「共通の」「一緒に」などの例:
compile = con 「共に」+ pile 「積み上げる」= 「編纂する」
companion = con 「共に」+ pan 「パン」=「共にパンを食べる人」=「仲間」
(↑「同じ釜の飯を食う」と同じ発想ですね)
しかしconfident / confidentialにおいては強意を表しています。
「強意」を表す例:
concentrate = con「強意」+ contrate 「中心=center」= 「集中する」
【fide】
後半の fideの部分は「信じる」「信頼する」「信念を持つ」が源となっています。
fide が使われている例:
hi-fi = high fidelity 「高度に(原音に)忠実な」= 「ハイファイ」
defy = de 「離れて」+ fy 「信じる」=「信じることから離れる」=「反抗する」
defyのようにfのあとにdが無くても「信じる」を表すパーツであることもあるようで
fiancée = 「約束した」=「婚約者」
という単語にもfideが生きています。
【con + fide】
さて confidentについてです。もうスッキリしますね。
confident = con 「強意」+ fide「信頼する」= 「自信がある」
僕はconを「共に」と考えていたのでなんとなく語源的に捉えづらいなあと感じていたのですが、conは「強意」なのでした。そしてfidの部分は「信頼」。
また、ついでに目に止まった点も紹介すると
confidence (名詞)
には「信頼」「自信」「確信」という意味の他には「秘密」「打ち明け話」という意味もあります。「信頼している」→「秘密を共有する」という意味も持つようになったようです。
これを考えると
confidential (形容詞)「秘密の」
という単語の意味も納得が行きますね。
【参考にしたサイト】
Online Etymology Dictionary
【参考にした書籍】
『ジーニアス英和(第5版)』
原島広至著『英語解剖図鑑』KADOKAWA(2021)
晴山陽一著『語源とイラストで英単語』アスカ(2015)
国際協力団体、翻訳・通訳会社での勤務を経て、現在はフリーランスで英語講師、翻訳、通訳に従事。予備校での講師経験や、大学や企業でのTOEIC講師担当経験も持つ。またドイツでの留学経験も活かし、ドイツ語も仕事にしています。
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