みなさん、こんにちは、Kenです。
今日は、僕がここ最近気になった語源を調べてみた、を紹介します。
自分で質問して自分で答えるQ&Aです。
語源が気になった単語
Q: trainには「訓練する」「列車」の意味がありますが、何か語源的に関係がありますか?
【A: 少しあるみたいです。】
まず名詞のtrain「列車」の語源を調べてみましょう。かつてのフランス語で「通り道、通路」の意味があり、そこから「引く、引っ張る、引きずる」のような意味に発展しました。そして「引っぱるもの」というイメージから「列車=機関車が客車を引っぱっている」になりました。
つぎに動詞のtrain「訓練する」ですが、(参考としている資料にも「おそらく」という但し書き付きですが)「希望する形になるように引き出して加工すること。特に枝や蔓など」という意味で使われていたようです。盆栽を想像するといいのかな。ということは日本語の「矯める」「矯正する」のようなイメージですよね。そしてそこから「訓練する、鍛える」になりました。
確かにtrainはteach や instruct などよりも厳しい、きつい、などのイメージが伴いますものね。
Q: volume は「量」「体積」「音量」のような意味と「巻(本のナンバー)」「巻く」の意味があります。どうして「量」と「巻」が同じ語源パーツなのでしょうか?
【A: 良い質問です。「量」と「巻」ではちょっとイメージがことなりますもんね。答えは・・・】
これもフランス語由来の言葉で、当初の意味は「巻物」「本」でした。西洋でも書物が巻かれていたというのはイメージにないですよね。ちょっと調べてみると、パピルスや羊皮紙などをつないで竹や木などの芯に巻いていたそうです。もちろん、西洋の言語は横書きですので、下から上に巻くものと、右から左に巻くものがあったそうです。
volumeは「本」そのものであったり、複数で一つの書籍であるもののうちのひとつ、などを指していたのですね。そこから「本の量、大きさ、太さ」になり、「体積」や音の大きさも指すようになっていったのです。
ところでスウェーデンの自動車メーカーのVolvoもこの語源と関係があります。
volvoはラテン語で「私は回る」という意味で、これはボルボの母体がベアリングメーカーであることに由来するのだそうです。
参考にしたサイト
Online Etymology Dictionary
今回も、これを書くにあたって大いに参考にしました。
すべて英語のサイトですが、見始めると止まりません。
YouTubeで右側のサムネイルでどんどんおすすめされるがごとくに深みにはまります。
ボルボ・カー新潟
https://www.volvocars-niigata.com/category/trivia/
Volvoに関する部分については、ボルボセレクト長岡のスタッフさんによる、こちらのブログを参考にさせてもらいました。
国際協力団体、翻訳・通訳会社での勤務を経て、現在はフリーランスで英語講師、翻訳、通訳に従事。予備校での講師経験や、大学や企業でのTOEIC講師担当経験も持つ。またドイツでの留学経験も活かし、ドイツ語も仕事にしています。
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