みなさん、こんにちは、Kenです。
今回は僕が担当しているTOEIC講座の教材に出てきた単語から語源を考えてみます。
【concern】
みなさん、この単語の意味はご存知ですね。
辞書を引いてみると、
★動詞
・関係する
・関することである
・心配させる
★名詞
・心配
・配慮
・関心
のような順で定義が載っています。ところで辞書の定義の順は「使用頻度順」に並んでいるものがほとんどなので、どういう順番なのかにも注目してみましょう。(辞書によって方針が異なりますのでご確認ください。)
【意味がいろいろある・・・】
こうやって語義を眺めると「関係」的なものと「心配」的なものがあります。このように全く関係なさそうに見える意味が並んでいて覚えにくいなと感じること、よくありますよね。
「もう覚えちゃうほうが早い」というスタンスをとるのもよいと思います。それが可能ならばとにかく「飲み込む」というのもおすすめする方法の一つです。
または、語源を考えてみると、「はあ、なるほど!」と納得ポイントが見つかり、多様に見える意味が実は根っこの部分でつながっていたのだ、とわかることもあります。
例えばこのconcern もそうなのです。
【concern のオリジン】
分解して考えてみましょう。
con =「共に、併せて」”with, together”
cern =「ふるいにかける」”to sift” →「〜を通して感じ取る、理解する」
というのがオリジナルのパーツの意味です。
「理解する」「選別に関わる」→「気にかける」
と発展していき、「気持ちや注意を向ける/伸ばしていく」ことから
「関連する」「〜に関することである」の意味になっていたものと思われます。
これでもまだ、意味の変遷の経緯がものすごくクリアになったというところには至りませんが、語源と併せて考えてみると、「心や関心がにゅーんと、対象に向かって伸びていってる」というイメージが出てくるのではないでしょうか。
まったく異なるように見える単語の意味も、このようにオリジンは同じ、という可能性もあるので語源を考えてみるのはおすすめです。
【参考にしたサイト】
Online Etymology Dictionary
【参考にした辞書】
ジーニアス英和(第5版)
国際協力団体、翻訳・通訳会社での勤務を経て、現在はフリーランスで英語講師、翻訳、通訳に従事。予備校での講師経験や、大学や企業でのTOEIC講師担当経験も持つ。またドイツでの留学経験も活かし、ドイツ語も仕事にしています。
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