みなさん、こんにちは!
新しい単語をどうやって覚えるかについてはまた別の機会にお話するとして、今回は、「どうやって単語のイメージや原義を知るか」について、僕が普段から気にしている語源について書いてみます。
単語のイメージや原義をつかむには、なんといっても語源が大事です。これによって使い方(コロケーション)が決まってきたりもします。
英語の語源を気にするようになったきっかけ
まずは僕が語源を気にするようになったきっかけを。
ものすごーく遡って、高校3年生の時・・・
いつもの先生がなにかの理由でお休みになって、代講の先生の授業を受ける機会がありました。かなりのおじいちゃん先生で、発音もものすごく「カタカナ」だし、大丈夫かいな、と授業の内容よりも先生自身について観察していたのを覚えています。
ということであまり真剣には授業を聞いてはなかったのですが、突然、
「implyの意味は『含む』である。ほら、女子のスカートにプリーツがあるじゃろ(女子の制服はプリーツスカートだった)。(黒板のplyの部分を指して)これはプリーツの『プリ』。プリーツの中に『イン』したら隠れてみえなくなる。それが『含む』」
という内容が耳に入ってきました。(話し方は思い出しつつ、想像ですが)
すごい!これわかりやすい!
と、ぐいぐいその先生の話に引き込まれていったのでした。それ以降、語源というものを割と常に考えるようになったのです。
英語の語源を考えてみよう!
さて、実際にいくつか例を紹介しながら語源について考えてみましょう。
英語の単語も、漢字の「へん」や「つくり」のようにパーツごとに意味があるものもあります。(すべての単語にこの考え方が通用するわけではありませんが・・・)
例えば:
[dis-] という接頭辞は「分離」「反」を表します。
これが使われているのが、 display
display = dis + play(折りたたむ)(←上述の「プリーツ」と同じ)
→ 折りたたんでいたものを離す/広げる → 開いて見せる
→「表す」「展示する」
「漢字の『へん』や『つくり』みたい」というのが伝わりますでしょうか。
このように考えると、display = 展示する も、「それまでは見えていなかったものを見えるようにする」のニュアンスなのだね、ということがわかります。
また、dis- は「反」ということを表すパーツであることがよく説明されていますが、「逆再生/巻き戻し」のような動きですよね。
と考えると、
discover = dis + cover
→ 覆う、という動作の逆再生 → 覆いを取り除く
→ 「発見する」
と考えられますよね。
ということは、「そもそもそこにあったけど、なにかに覆い隠されていた。その覆いをはずすことがdiscover」と考えられます。このように語源を知るとそもそものイメージが描けるようになります(なんというか、短い動画が脳内再生されるような感じが伝わるといいな)。
同じく僕のなかで「短い動画」なのが、
disclose = dis + close
→ 閉める、閉じるという動作の逆再生
→「公開する」「開示する」
(なぜだか僕の中ではこの動画は牧場の風景で、柵をdiscloseするとたくさんの羊が散らばっていきます)
このように知っている単語についても、後からでも語源の考え方を取り入れると、なるほど!とイメージが鮮明になることがあります。「源」という字を見ると、「さんずい」がついているから、原っぱに水が湧き出ている映像がでてくるようなものですね。
いかがでしたか?
皆さんもぜひぜひ、語源について気にしてみてください。単語が映像になりますよ。
国際協力団体、翻訳・通訳会社での勤務を経て、現在はフリーランスで英語講師、翻訳、通訳に従事。予備校での講師経験や、大学や企業でのTOEIC講師担当経験も持つ。またドイツでの留学経験も活かし、ドイツ語も仕事にしています。
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