みなさん、こんにちは、Kenです。
今回は、僕が先日TOEICのレッスンでも紹介した語源のパーツを紹介します。
【scribe =「書く」】
TOEICでは必須の
subscribe 「定期購読する」
について考えます。
最近では有料動画サイトに登録することを「サブスクリプション」と呼んだり、定額で何かのサービスを受けられるタイプの販売方法を「サブスク型の・・・」といったりしますよね。なのでおなじみの言葉ではありますね。
さて、subscribeを分解してみると
subscribe = sub “下” + scribe ”書く”
→to sign at the bottom of a document→ 署名する→契約する
→「定期購読する」
という作りになっています。
sub “下” が使われている他の単語の例としては
submarine「潜水艦」
subtotal「小計」
などがあります。
scribeの方は、
はそもそもは「切る」を意味したものが「削る」「刻み込む」などに発展し、「石や木などに刻み込む」→「(文字を)書く」となっていったのでした。
scribe ”書く”が使われている他の単語の例としては
transcribe = trans ”移動、移す” + scribe ”書く”
→書きうつす→「文字起こしする」
prescribe = pre “前もって” + scribe ”書く”
→予め明文化する→「命じる」「指図する」「指示する」「規定する」
そして医師が “指図する”ことかから「(薬を)処方する」の意味も持つようになりました。
manuscript = manu “手” + script (scribe ”書く”が名詞になったもの)
→手で書いた(印刷ではなく)もの→「原稿」
inscribe = in “中” + scribe ”書く”
→「(板や石に)刻み込む」「彫り込む」
また、世界遺産などに「登録する」の意味でもinscribeは使います。
またこれは英語ではないのですが、
スペイン語の「書く」はescribir(エスクリビール)
ドイツ語の「書く」は schreiben(シュライベン)
です。これらも同じルーツをもつ言葉であると考えられますね。
【参考にしたサイト】
Online Etymology Dictionary
国際協力団体、翻訳・通訳会社での勤務を経て、現在はフリーランスで英語講師、翻訳、通訳に従事。予備校での講師経験や、大学や企業でのTOEIC講師担当経験も持つ。またドイツでの留学経験も活かし、ドイツ語も仕事にしています。
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