みなさん、こんにちは、Kenです。
今日も、僕がここ最近気になった語源を調べてみた、を紹介します。自分で質問して自分で答えるQ&Aです。
in accordance with X と according to X は関係ある?
【Q: TOEICでも必須のフレーズ in accordance with X「Xに従って」「Xに則って」でも使われているaccordance は according to X「Xに依ると」のaccordingと似ているけど関係ある?「従って」と「依ると」はわりとかけ離れている気がするけど・・・】
【A: あります!】
accordanceとaccordは、おそらく品詞が異なる同じオリジナルの言葉かなあ、というのは想像つきますよね。
でも両者ともに、in accordance with X、according to Xの形で使うことがほとんどなので、他の使い方に触れる機会があまりないがゆえに、イメージがつかみにくい言葉かもしれません。
accord(動詞)の名詞の形がaccordance(名詞)。これは古フランス語のacorderに由来する言葉で、現代英語でいうと “come into agreement” や ” agree, be in harmony” という意味をもつ言葉でした。
ここまで見てくると、in accordance with X「Xに従って」「Xに則って」というのはスッキリしますね。なんだか「同じになる」「沿う」というイメージです。
では、 according to X「Xに依ると」の「依る」と「従う/則る」というのはわりと違うのでは?ということで、もう少し調べてみると
according to というフレーズが使われだしたのは14世紀後半からで、”in a manner agreeing with” 「〜と同調/一致するようなやり方で」とのこと。
ということは、例えば
According to the weather forecast, it will rain tomorrow.
というのは「天気予報に同調するかたちで」→「天気予報に寄り添うと」と解釈できますね。すると「依る」と「従う/則る」が同じ起源の言葉だというのも納得が行きます。
いかがでしたか?
【参考にしたサイト】
今回も、これを書くにあたって大いに参考にしたのは
Online Etymology Dictionary
というサイトです。すべて英語のサイトですが、見始めると止まりません・・・
*Ken先生の Let’s pay attention to 語源!の前回の記事はこちらからどうぞ!
国際協力団体、翻訳・通訳会社での勤務を経て、現在はフリーランスで英語講師、翻訳、通訳に従事。予備校での講師経験や、大学や企業でのTOEIC講師担当経験も持つ。またドイツでの留学経験も活かし、ドイツ語も仕事にしています。
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