みなさん、こんにちは、Kenです。
今日も、僕がここ最近気になった語源を調べてみた、を紹介します。自分で質問して自分で答えるQ&Aです。
touch「触れる」とattach「つける」の語源は同じ?
【Q: touch「触れる」とattach「つける」には「タッチ」という音が入っています。スペルは違うけど音も意味も似ています。何か繋がりがありますか?】
【A: あまりなさそうです・・・】
スペルは違うけど音も意味も似ていて関係ありそうなのってわりとありますよね。
touchは、古フランス語のtochier(現代英語でいうtouch, hit, knock)などに起源を持つ言葉のようです。
一方、attachは、古フランス語のatachier(現代英語でいうfasten, arrest)に起源を持ち、同じ仲間の言葉としてはdetach「離す」などもあります。
tochierもatachierも、どちらも語尾が -chierなので何か関係はありそうだけど、それにしても直接的ではなさそうでした。
やはり、touchとattach、ouとa のように表記が異なると、音は似ていてもあまり繋がりはないのですね。
語源を考えるときって「変遷のうちにこのくらい表記は変わっちゃうから気にしない」場合と、今回のように「表記が異なるから別物と思ったほうがいい」があり、そのあたりが今後の勉強課題です。
Androidの語源は?
【Q: Androidの語源は?】
【A: 「人間っぽいの」です。】
そもそもあまり英語っぽくない言葉だなあと思っていました。他にも「アンドロ〜」という言葉や「〜イド」という言葉は見かけるのできっと語源的に分解できるはずだ!と思い調べてみました。
androの部分はギリシャ語で manを表します。
そして -oidの部分は(「〜イド」という区切りではない)「〜のような」「〜みたいな」「〜様の」を表すとのこと。
そのまま「人間みたいな」ということですね。(man=人間なのはポリティカル・コレクトネス的にはふさわしくないですが、言葉の歴史なのでご容赦ください)
-oidは他にはどんな言葉に見られるかと言うと
asteroid 「小惑星」→starっぽいもの
carotenoid「カロテノイド」→カロテンっぽいもの
celluloid「セルロイド」→cellulose「セルロース」っぽいもの
colloid「コロイド」→ギリシャ語のkolla「糊」+っぽいもの
があります。
ではandroの部分は他にはどんな言葉に見られるでしょう。
androphagous「人食の」→人+phagous「食べる」
androgen「男性ホルモン」→男+ -gen「〜を生じさせる」
・・・とどんどん挙げられるのですが、androを調べていて一番驚いたのが、
Andrew(人名)
も同じ仲間だということです。日本語でいうと「益荒男(ますらお)さん」みたいな感じでしょうか。そしてついでにAndrewを調べると、Andrewの愛称としてはAndy, Dandyなどがあるとのこと。そしてDandyは「かっこいい」のdandyにもつながっていくのでした。「男っぽい」ってことなのでしょうね。
【参考にしたサイト】
今回も、これを書くにあたって大いに参考にしたのは
Online Etymology Dictionary
というサイトです。すべて英語のサイトですが、見始めると止まりません。
国際協力団体、翻訳・通訳会社での勤務を経て、現在はフリーランスで英語講師、翻訳、通訳に従事。予備校での講師経験や、大学や企業でのTOEIC講師担当経験も持つ。またドイツでの留学経験も活かし、ドイツ語も仕事にしています。
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