はじめに
皆さん、こんにちは!
英語を学習されている方の中には、海外の高校や大学への留学を目標にされている方もいらっしゃると思います。
そこで今回は、主にイギリス、カナダ、オーストラリアなどの留学に必要となる英語検定IELTSについて次の5つのポイントをご紹介します。
- IELTSってどんな試験?
- Writing
- Reading
- Listening
- Speaking
それでは詳しく見ていきましょう。
IELTSってどんな試験?
IELTSは英語の検定試験です。
IELTSにはアカデミックとジェネラルトレーニングの2種類があり、Listening、Reading、Writing、Speakingの4技能を総合的に測ります。
留学を目指されている方はアカデミック、海外での就労や移住を希望されている方はジェネラルトレーニングを受験します。
どちらもListeningとSpeakingは共通していますが、WritingとReadingが異なります。
今回の記事では、海外の大学等へ留学するときに必要になるアカデミックについてご紹介します。
試験の結果は、4技能ごとに1~9までのバンドスコアで段階評価されます。
また、4技能を合わせた総合評価としてのオーバーオール・バンドスコアは0.5刻み(例えば、6.0》、6.5など)で示されます。
例えば、カナダのカレッジではほとんどのコースで6.0以上の総合スコアが必要になりますが、看護を学びたい場合は、Listening – 7.5, Reading – 6.5, Writing – 7.0, Speaking – 7.0が必要となります。
それでは4技能をそれぞれ見ていきましょう。
Writing
Writingの試験時間は60分、設問は2つになります。
設問1では、与えられたグラフや表から150ワード以上の文章を書く必要があります。
設問2では、トピックに対しての自分の意見を250ワード以上書く必要があります。
パラグラフは3つ以上6つ以下が良いとされています。
どちらも学術的な視点が求められるため、Writing対策としてNew ScientistやThe Economistのような学術誌に普段から読みなれておくことをおススメします。
また、イギリス英語やアメリカ英語では同じ単語でもスペルが異なる場合がありますが(ColorとColourなど)、この場合どちらのスペルでも正解になります。
ただそのような場合以外の単語のスペルミス(例えば複数形のSなど)や文法の間違いは減点の対象となるので、試験当日は提出前に必ず見直してください。
Reading
Readingの試験時間は60分、設問は3つ、全40問です。
目安として全40問中23問正解した場合、スコアは6.0になります。
設問3つを合わせた問題文の量は、2500ワードほどになります。
IELTSで取り扱われるジャンルは、「教育」「科学」「生物」「環境」「歴史」など多岐にわたります。
そのため、Writingでもご紹介したNew ScientistやThe Economistなどの学術誌をReading対策としても読み慣れておくことをおススメします。
Listening
Listening試験は40分、聴解の時間は30分ですが、そのあと解答用紙に書き写す時間が10分設けられています。
設問は4つあり、設問1~4になるにつれ、難易度が上がります。
つまり、難易度が最も高いのは設問4です。
設問1は、2人の人物による日常会話が中心の穴埋め問題です。
設問2は、アナウンスや説明を聴いて選択肢問題を答えます。
設問3は、学生によるグループディスカッションを聴いて選択肢問題を答えます。
設問4では、大学のレクチャーを聴き穴埋め問題に答えます。
特に設問3や4では、実際に大学等へ留学した場合に必須になるグループディスカッションやレクチャー(講義)を聴くことになり、Listeningのスキルだけではなく学術的な知識も必要になります。
Speaking
Speakingの試験時間は11-14分、3つのパートに分かれています。
パート1では、自分自身のことについて聞かれるので、ある程度問題を想定して対策しておく必要があります。
パート2では、トピックカードが与えられ、指定されたトピックについて1分間考える時間があります。
この時に、メモを取ることも可能です。
その後に、1分間のスピーチを行います。
パート2でスピーチをしている間は、面接官との対話はありません。
パート3では、面接官から「パート2」のトピックに関連する質問(5つ程度)をされ、それに対し自分の意見を述べる必要があります。
パート1からパート3まで、次の4つ項目を評価されます。
流暢さ
語彙力
文法
発音
Speakingでは、パート1からパート3まで一貫して受験者自身のことや受験者の意見が問われています。
そのため、Speaking対策として普段から自分の考えを英語で話すことに慣れることが必要になります。
評価項目である文法や語彙力は、自分の考えを書くことでも身につけることができます。
ただ、流暢さや発音はやはり実際に英語を話さないと身につきません。
オンラインやSNS等を利用して、英語を話さなければいけない環境をつくり、英語で考えることに慣れるようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか。
今回は海外留学に必要となる英語検定試験IELTSについてご紹介しました。
留学される方が対象となることもあり、英語の内容は学術的なものが中心になります。
普段から電子辞書等でNew ScientistやEconomistなどを読み、学術的な英語に慣れていきましょう。
カナダ在住のHannahです。
2012年にカナダに移住し、現在はまだまだ幼い双子の育児に奮闘中です。
最近は在宅で、英語学習系の記事の執筆や海外のニュースの翻訳などをしています。
忙しい中でも英語学習は続けており、学習歴は今年で20年を越してしまいました。
これから現地の情報や、英語学習に役立つ情報をお伝えしていきます。
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