はじめに
皆さん、こんにちは!
今回ご紹介するのは、「曖昧母音Schwa(シュワ)」です。
実はこの「曖昧母音Schwa(シュワ)」の存在を知るだけで、リスニングスキルが今までより確実にアップします!
英文の読解は得意なのにリスニングは苦手な中級レベル以上の学習者の方にこそおススメしたいのが、「曖昧母音Schwa(シュワ)」です。
今回の記事では次の3つのポイントに絞ってご説明します。
- 曖昧母音Schwa(シュワ)って何?
- 曖昧母音Schwa(シュワ)ってどこ?
- 曖昧母音Schwa(シュワ)の練習をしよう!
それでは、詳しく見ていきましょう。
曖昧母音Schwa(シュワ)って何?
まず、曖昧母音の説明の前に母音を確認しましょう。
母音とは、日本語で言えば「ア」「イ」「ウ」「エ」「オ」の音です。
ただし、英語では日本語よりも母音の数が多いです。
- ア→ [æ] [ɑ] [ʌ]
- イ→ [I] [iː]
- ウ→ [w] [u]
- エ→ [e]
- オ→ [o]
この母音に加えて、英語のそれぞれの母音を弱く発音した「曖昧母音シュワ[ə]」があります。
母音を弱く発音しているため、私たち日本人の耳には、「ア」にも「イ」にも「ウ」にも「エ」にも「オ」にも聞こえます。
では、実際に「曖昧母音シュワ[ə]」の発音の仕方ですが、「曖昧母音シュワ[ə]」は『中舌・中央母音』です。
口の中をリラックスさせた状態で音を出すと自然とこの音になります。
もっと簡単に言えば、口を中途半端にだらしなく開けて発した時の弱い音が、「曖昧母音シュワ[ə]」です。
曖昧母音Schwa(シュワ)ってどこ?
実は、英語の中で一番頻出する母音がこの「曖昧母音シュワ[ə]」です。
ひとつの単語の中で、アクセントのない弱い音で発音される母音はほぼ「曖昧母音シュワ[ə]」です。
例.
- about /əˈbaʊt/ :おおよそ
- Banana /bəˈnænə/ :バナナ
- Canada /ˈkænədə/ :カナダ
- entertainment /ˌentərˈteɪnmənt/ :エンターテイメント
- common /ˈkɑːmən/ :共通の
まず、上の例の’about’では、初めの’a’の音が「曖昧母音シュワ[ə]」です。
とても弱く発音されるため、’bout’しか聞こえないことも多々あります。
次の’banana’と’Canada’では、どちらもアクセントのない母音は全て「曖昧母音シュワ[ə]」になっていて、弱く発音されます。
‘entertainment’など最後が’ment’になる単語(ex. Development, apartment, basement, etc)では、’ment’がいつも弱く発音されます。
カタカナのように「メント」とはっきり発音されることはないので、要注意です!
‘common’では、はじめの’co’にアクセントがあるので、’mon’の’o’は「曖昧母音シュワ[ə]」になり弱く発音されます。
曖昧母音Schwa(シュワ)の練習をしよう!
曖昧母音Schwa(シュワ)だけでなく、効果的な発音の練習方法のポイントは次の2つです。
- 正しい音を聞く
- 正しい音を真似する
たとえば、インターネットで検索できる英英辞典、英和辞典などにもそれぞれの語彙に音声がついているものがたくさんあります。
音声を聞いて、その音を真似することで必ず発音は上達します。
その際に、発音記号で曖昧母音Schwa(シュワ)を意識することでさらにネイティブに近い発音になります。
まとめ
いかがでしたか。
「曖昧母音シュワ[ə]」は、ほぼすべての英単語に使われているといっても過言ではありません。
ぜひ、次回発音の練習をしたり、語彙を検索する際には発音記号の「曖昧母音シュワ[ə]」を意識してみてくださいね。
今までよりもさらにネイティブの音が理解できるはずです!
カナダ在住のHannahです。
2012年にカナダに移住し、現在はまだまだ幼い双子の育児に奮闘中です。
最近は在宅で、英語学習系の記事の執筆や海外のニュースの翻訳などをしています。
忙しい中でも英語学習は続けており、学習歴は今年で20年を越してしまいました。
これから現地の情報や、英語学習に役立つ情報をお伝えしていきます。
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