英文ライティングの添削時に多い間違い 3つはこれだ!

こんにちは、H.Yukiです。

Fruitful Englishで皆さんの英文を添削させていただき、半年になります。その間、何百何千もの英文に遭遇してきて、皆さんここを間違いやすい、ということを発見しました。

今回のブログでは、そのうちの3つに絞って紹介したいと思います。私がここに紹介する間違いは、主にビギナーの皆さんがよくおかす間違いです。ご参考にしていただけると幸いです。

接続詞butとthough/althoughの混同

接続詞のbutというのは、中学1年で習いますので、誰でも知っています。そうです、「だけど」「だが」という反意を示す言葉です。そして、thoughというのも中学で習います。こちらは「~だが」という時に使う、従位接続詞というものです。これらが頭の中でごっちゃになっている方が、かなりいらっしゃいます。

 

使用法としては、「A だが Bである」という事を示す時に、

A, but B とするか、Though/Although A, B と置くかに違いがあります。

 

例) I baked a cake, but nobody ate it. (私はケーキを焼いたが、誰も食べなかった)

 

というのの、「ケーキを焼いたが」という、I baked a cakeという節の始まりに、though/althoughを付けて、

 

例)Though I baked a cake, nobody ate it.

 

とするのが、thoughの用法です。「誰も食べなかった」= nobody ate itの方には、接続詞はつきません。何もつけないのです。

 

ところが、意外と、皆さん書いてしまうのが、

 

× Though I baked a cake, but nobody ate it.なのです。

 

何故でしょうか?書く際に、心の中で、「あっ、ここでは、thoughを使った文にしよう!」と思って書いているのに、文の後半になった時に、「『~だが』だから、ここにbutを入れるんだった」とか、考えてしまっているのかも知れません。

 

要注意ですよ!!気を付けましょう。

 

enjoy、finish、give upのあとに、不定詞をおく間違い

I enjoyed to play with the kids. (その子供たちと遊ぶのを楽しんだ)

I finished to wash dishes.  (皿を洗い終えた)

I gave up to smoke cigarettes. (タバコはやめた)

 

上の文3つは全て間違いです。

「何が違っているの?動詞の後に、『~すること』として、目的語の不定詞を持って来るんじゃなかったんですか?」という皆さん。動詞のあとに、目的語として、不定詞をとる動詞と、動名詞をとる動詞があることを、ご存知ありませんね?もちろん、不定詞・動名詞、どちらもとれる動詞もあります。その辺がここの紛らわしい所なのです。

 

これらenjoy、finish、give upという動詞は、その後の目的語としては、不定詞ではなく、動名詞をとるものなのです。

ですから、上記の3文は、正しくは:

I enjoyed playing with the kids.

I finished washing dishes.

I gave up smoking cigarettes.

となるのです。

 

この、目的語に不定詞ではなく、動名詞をとる動詞で頻繁に使われるものには、次のものがあります。

 

admit, avoid, consider, deny, escape, excuse, imagine, involve, mind, postpone, put off などです。

 

簡単な動詞でも、用法に区別がありますので、書く時は気を付けましょうね!!

 

名詞workの用法

そうそう、workって、「働く」っていう動詞の他に、「仕事」という意味もあるんだよね。

そうです、「仕事」の意味になる時は、workは名詞になりますね。そして、このworkが「仕事」を意味した時の名詞は、「不可算名詞」という数えられない名詞という範疇にくくられますので、不定冠詞の”a”をつけたり、複数形の-sは付けないことになります。

 

× I had a work today./ I had works today.(今日仕事があった)

 

ですからこれはダメなのです。

 

数えられない名詞(不可算名詞)とは、そのまま個数として数えられないものを表す名詞なので、英語スピーカーの頭の中では、workを一つ一つ数えてはいないということです。ですので、正しくは、

 

I had work today.

 

となります。

 

しかし、workという名詞が「仕事」ではなく、芸術の「作品」を意味する時は、可算名詞(数えられる名詞)という範疇ですので、不定冠詞の”a”をつけたり、複数形にすることができます。例えば、

 

This is a work by Picasso.  (これはピカソの作品です)

These works were done by Matisse.  (これらの作品は、マチスのものです)

 

という時です。

 

作品一つ一つがworkなので、数えられる名詞となると覚えると良いでしょう。

 

「仕事」の時と「作品」の時、違いますので、気を付けましょうね!!

 

<まとめ>

◎butとthoughはおくべき位置が違う!!

◎目的語として、不定詞ではなく動名詞だけをとる動詞がある!!

◎workは「仕事」では不可算名詞、「作品」では可算名詞!!

 

ご参考になれば、幸いです。

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ABOUTこの記事をかいた人

宮城県仙台市在住です。高校と短大時代に留学し、アメリカには計4年滞在しました。その間、アメリカ文化と英語教育に関して学び、帰国後は、地元の米国系半導体工場で5年間通訳と翻訳に従事しました。その後フリーランスになり、同時に専門学校などで英語の指導もしています。趣味は料理と絵を描くこと。皆さんの英語学習に少しでもお役に立てるよう、日々生徒様への指導にあたらせていただいています。