北イングランドの田舎町在住、H.Yukaです。イギリス在住15年、様々な理由で引越しを繰り返し、気が付いてみれば今回の都市で6都市目になりました。
イギリスに来る前に、一時期、日本の大手進学塾で英語を教えていたことがあります。夜中まで期末テスト勉強や受験勉強に付き合って終電を逃したのも、今となっては良い思い出です。今日は、その時のお話をちょっと。
ある日の夕方、いつものようにテスト勉強対策をしていると、当時英語を教えていた中学生が皆元気ないんです。「どうしたの?」と聞くと、
「こうやって一生懸命英語を勉強して大人になっても、大変な人生が待っているんだよね?」
と言います。彼らには、大人が夢も希望も時間もない中、毎日ただただ忙しく働いているように見えたんですね。子供時代が終わったら、人生が終わるような気がしていたみたいです。
このため、彼らには海外の事例などを交え、色々な生き方があること、そして「社会人年齢」の話をしたものです。
この「社会人年齢」は私が勝手に名付けたもので、つまりは、社会人になるまでは、生まれもった環境の中で精一杯生きる。しかし、実は自分自身の人生が本当の意味で始まるのは社会人になってから。住む場所、趣味、家族、友人、仕事、お金の使い道などなど、全て自分が選択した環境で生きることができるのです。
えっ、選択肢がない?選択肢は自分で作ります。えっ、方法が分からない?方法も自分で作ります。英語を勉強しているあなたにとって、手に入る情報は無限です。世界中で書かれた英語の情報を原文で読むことができ、今すぐ海外に直接メールをして質問することも可能です。意志あるところに、道はあるものです。だって、道は自分で作るんですから。
日本の成人年齢20歳を自分の年齢から引いてみると、この「社会人年齢」が分かります。
今30歳のあなた、20代が終わってしまってショックを受けたりしていませんか?実は、自分オリジナルの人生を生き始めてからまだ10歳。スタートしたばかりですよ。これからが楽しみですね。
今、40歳のあなたは、社会人年齢20歳。自分ならではの人生を生き始めて、やっと一人前になった頃でしょうか。
今、50歳のあなたは、社会人年齢30歳。ますます楽しくなってきた頃かしら?
面白いことに、その後イギリスに来てからも、様々な国出身の人の相談を受ける度に、「社会人年齢」の話をしました。
イギリスなど海外では、自分の年齢に悲観的な人が少ないイメージがあったのですが、思いの他、10代~20代を山場に、30代ごろから人生下り坂だと感じる人が多いようです。日本にいた頃は、「海外ではお年寄りも生き生きしていて、年齢なんか気にしていないのよ」という風に聞いていましたが、実際はそうでもないんですね。
大人になってから英語を勉強し始めたけれど目標が定まらずモヤモヤしてきたあなた、5年後には海外駐在しているかもしれませんよ、10年後にはお子さんが海外の人と結婚してお孫さんの面倒を見に行くかもしれませんよ、15年後には海外の顧客対象にネットビジネスを立ち上げているかもしれませんよ、20年~30年後には退職して、海外に半年、日本に半年住む生活を送っているかもしれませんよ。
また、定年退職をしてから海外の大学院に入った人を、何人も知っています。これまで実践あるのみでガムシャラに仕事をしてきたけれど、その裏にあるセオリーを学びなおすことが楽しいと言っていました。自分の年齢に嘆き、人生はもう下り坂なんて言わせません。これからの人生、なんだかワクワクしませんか!
また、そうやって英語を勉強し生き生きしているあなたをみて、子供たちも大人になるのは悪くないかもって思ってくれるかもしれませんね。
今日の表現:
Time is flying. 「光陰矢の如し」
丁寧かつわかりやすい解説で人気の講師!イギリス留学中に英語で非常に苦労したという経験から、少しでも力になりたいと考えてくれるとても生徒様思いの講師です。金融関係の知識も豊富です。座右の銘は「Where there is a will, there is a way (意志あるところに道はある)」。
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