こんにちは、講師のエリカです。
昔、日本語の「地球が危ない」を”The earth is dangerous.”(地球とは危険なものだ。)と訳した人が知り合いにいました。
当時は日本語があまりよく解らなかったので、地球は果たしてそんなに危険な存在なのか、長い間疑問が解けずにいました。
しかし、正しくは”The earth is in danger.”で、上の英語は誤訳ですね。
上のような解釈は日本語初級者でよくあるのですが、逆の場合も注意する必要があります。「危ない」で辞書を引くと第一に出て来るのがdangerousという英訳ですが、1:1の翻訳ではないので、そのまま使うと上のような誤解を招く恐れがあります。
今回の記事では「危ない」の様々な訳し方を解説したいと思います。
~が危ない(be in danger)
上の例文のように、何かに危険が及ぶ可能性がある場合の「危ない」はin danger, at riskなどと翻訳することが出来ます。この「危ない」はdangerousを使うことができないので注意しましょう。
- Their child’s life is in danger.
「子供の命が危ない。」
- Our careers are at risk.
「私たちの首が危ない。(=解雇になる恐れがある。)」
危ない!(Look out!)
誰かが車に轢かれそうになったときなど、日本語では「危ない!」と声を掛けます。しかし、英語ではdangerousを使わず次のような言い方をします。
- Watch out!
- Look out!
dangerousが使用可能なケース
次のような場合は、dangerousを使うことが可能です。一般的には、主語が危険な状況を引き起こす可能性があるときに使います。
- Please don’t run. It’s dangerous.
「危ないので走らないでください。」
- It’s dangerous to walk on thin ice.
「薄氷の上を歩くのは危険だ。」
いかがでしたか?
「危ない」の使い分け、これを機にしっかり覚えてくださいね。
日本語能力試験最難関のN1取得。幼い頃から日本文化に興味を持ち、日本語も日本人と見分けがつかないほど流ちょうに使いこなせるN1講師。座右の銘は「Challenge yourself!」
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