こんにちは。講師のErikaです。
みなさんは、salad daysというイディオムをご存じでしょうか?
直訳すると「サラダの日々」という意味になりますが……これじゃ意味がわかりませんね。
では、確認してみましょう。
未熟、経験が浅い
日本語ではよく未熟であることを「青い」と表現するのですが、この「青い」はblueというより、未熟な果実の色、greenのイメージですよね。実は英語のgreenにも、「未熟な、経験が浅い」という使い方があります。
そして、このsalad daysというイディオムも似たような意味合いを持っています。サラダの色は当然ながらgreenなのですが、転じて未熟な物を表すようになったのだそうです。
つまり、salad daysは、「若くて経験が浅い頃」を表すのですね。
例)I was in my salad days and didn’t know better.
「若くて未熟だったし、分別がなかった。」
全盛期、青春時代
ただし、このイディオムにはもう一つの意味合いがあります。
若さには「未熟な、経験が浅い、世間知らずな」というネガティブなイメージがある一方、「青春時代、全盛期」というポジティブなイメージもあります。このためか、salad daysはone’s heyday(全盛期)という意味でも使われるようになりました。
例)Those were my salad days.
「あの頃の自分は良かった。」
ちなみに、このsalad daysというイディオムを最初に使ったのはなんと、あのシェイクスピアだったそうです。
“My salad days, when I was green in judgment”
シェイクスピアの『アントニーとクレオパトラ』にはこのような台詞が登場します。直接訳すと、「判断力が青かった、サラダの日々」になるのですが、若くて経験が浅い頃のイメージが浮かびますよね。
頻繁に使うイディオムではないかもしれませんが、機会があれば是非使ってみましょう!
日本語能力試験最難関のN1取得。幼い頃から日本文化に興味を持ち、日本語も日本人と見分けがつかないほど流ちょうに使いこなせるN1講師。座右の銘は「Challenge yourself!」
※このブログでは英語学習に役立つ情報アドバイスを提供していますが、本ブログで提供された情報及びアドバイスによって起きた問題に関しては一切、当方やライターに責任や義務は発生しません。
※ここでの情報や助言を参考に英文を書いたり下した判断は、すべて読者の責任において行ってください。ここに掲載されている記事内の主張等は、個人の見解であり当社の意見を代弁・代表するものではありません。
コメントする