【2分で解る英語イディオム】salad daysの意味は?

【2分で解る英語イディオム】salad daysの意味は?

こんにちは。講師のErikaです。

みなさんは、salad daysというイディオムをご存じでしょうか?

直訳すると「サラダの日々」という意味になりますが……これじゃ意味がわかりませんね。

では、確認してみましょう。

 

未熟、経験が浅い

日本語ではよく未熟であることを「青い」と表現するのですが、この「青い」はblueというより、未熟な果実の色、greenのイメージですよね。実は英語のgreenにも、「未熟な、経験が浅い」という使い方があります。

そして、このsalad daysというイディオムも似たような意味合いを持っています。サラダの色は当然ながらgreenなのですが、転じて未熟な物を表すようになったのだそうです。

つまり、salad daysは、「若くて経験が浅い頃」を表すのですね。

例)I was in my salad days and didn’t know better.

「若くて未熟だったし、分別がなかった。」

 

全盛期、青春時代

ただし、このイディオムにはもう一つの意味合いがあります。

若さには「未熟な、経験が浅い、世間知らずな」というネガティブなイメージがある一方、「青春時代、全盛期」というポジティブなイメージもあります。このためか、salad daysはone’s heyday(全盛期)という意味でも使われるようになりました。

例)Those were my salad days.

「あの頃の自分は良かった。」

 

ちなみに、このsalad daysというイディオムを最初に使ったのはなんと、あのシェイクスピアだったそうです。

“My salad days, when I was green in judgment”

シェイクスピアの『アントニーとクレオパトラ』にはこのような台詞が登場します。直接訳すと、「判断力が青かった、サラダの日々」になるのですが、若くて経験が浅い頃のイメージが浮かびますよね。

頻繁に使うイディオムではないかもしれませんが、機会があれば是非使ってみましょう!

 

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ABOUTこの記事をかいた人

日本語能力試験最難関のN1取得。幼い頃から日本文化に興味を持ち、日本語も日本人と見分けがつかないほど流ちょうに使いこなせるN1講師。座右の銘は「Challenge yourself!」