こんにちは、講師のエリカです。
日本語では、国籍の表現はかなりシンプルですよね。国名などに「~の」「~語」「~人」などを付ければ、簡単に国籍や言語を表すことができます。
しかし、英語では国籍の表現にはいくつかパターンがあります。今日は覚えやすいように、よく出てくる国籍の表現をパターンに分けてみてみたいと思います。
よく出てくる国籍の英語表現パターン① -ese
まず、-eseで終わる国籍の表現。みなさんが一番よく知っているJapaneseもその一例ですね。
国名(地域名)/形容詞
- 日本 Japan/Japanese
- 中国 China/Chinese
- 台湾 Taiwan/Taiwanese
- ベトナム Vietnam/Vietnamese
- ポルトガル Portugal/Portuguese
このグループの特徴として、形容詞をそのまま「~人」という名詞として使うことが出来ません。正確には、定冠詞theを付ければ「~人たち」というcollective(集合的)な名詞として使うことが可能ですが、「一人の~人」の場合は形容詞の後ろに名詞personなどを置くのが一般的です。
例)the Japanese (日本人たち)/a Japanese person(日本人)
× a Japanese (日本人)
また、国名に直接語尾-eseを付ける場合もあれば、China/Chineseのように最後の母音などが消える場合もありますので注意しましょう。
よく出てくる国籍の英語表現パターン② -ish
こちらもEnglishなどでよく出てくるパターンです。
- イギリス England/English
- アイルランド Ireland/Irish
- スコットランド Scotland/Scottish
- ブリテン Britain/British
- スペイン Spain/Spanish
- フィンランド Finland/Finnish
このグループの名詞はイレギュラーです。an Englishman, an Irishwoman, a Brit, a Finnなどさまざまなパターンがあるので注意しましょう。
よく出てくる国籍の英語表現パターン③ -an
こちらはAmericanなどで馴染みのある語尾ですね。国籍の表現で一番よく使われる語尾です。aで終わる地域名に付くことが多いイメージですが、ときどき-ianになるので注意しましょう。
- 韓国 Korea/Korean
- イタリア Italy/Italian
- ドイツ Germany/German
- カナダ Canada/Canadian
- ロシア Russia/Russian
- オーストラリア Australia/Australian
- アフリカ Africa/African
- アメリカ America/American
- ヨーロッパ Europe/European
名詞を作るときは、そのままa/anを付ければ「~人」という表現になり、語尾-sを付ければ複数形になります。
例)an Italian(イタリア人)
例)Europeans(ヨーロッパ人たち)
国籍の英語表現ーその他
最後に、イレギュラーな表現をいくつか見てみましょう。
- フランス France/French
- チェコ Czech/Czech
- オランダ the Netherlands/Dutch
-chで終わる国籍の表現がいくつかあります。名詞はイレギュラーです。
- アイスランド Iceland/Icelandic
- ニュージーランド New Zealand/New Zealand
- タイ Thailand/Thai
-landで終わる国名の形容詞は概してイレギュラーです。しかし、それぞれの言い方には理由があります。例えば、ScotlandがScottishになるのはScot族を表すからであり、逆にIcelandが×Iceishにならないのは「アイス(氷)族」の国ではなく、「氷の国」だからだと言います。
いかがでしたか?
このパターンを参考に是非覚えてくださいね。
日本語能力試験最難関のN1取得。幼い頃から日本文化に興味を持ち、日本語も日本人と見分けがつかないほど流ちょうに使いこなせるN1講師。座右の銘は「Challenge yourself!」
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