こんにちは、講師のエリカです。
今日は、英語のif節の倒置(inversion)を簡単に説明したいと思います。
if節の語順を疑問文の語順に変えることで、一気に文章をよりネイティブらしく見せることができ、ビジネスメールなどでフォーマルな雰囲気を出すことが可能です。但し、少し固い響きがあるので、インフォーマルな文章では通常のif節の方が自然でしょう。
仮定法現在 if → should
まず、よく使うシンプルな倒置を見てみましょう。仮定法現在のifを助動詞shouldに変え、動詞を原形にします。
① If he has a problem, I will help him.
「何か問題があれば、私が彼を助ける。」
→ Should he have a problem, I will help him.
※ If he should have a problem…のshouldを文頭に持っていくだけ、という考え方もできます。
ビジネスメールではよく”Should you have any questions, please don’t hesitate to contact us.”(ご質問があればお気軽にご連絡ください)という文章を見かけますね。”If you have any questions…”の倒置になります。
仮定法過去+were
次はbe動詞を使った仮定法過去の倒置を見てみましょう。仮定法過去のif節のbe動詞は、文語ではwereになります。(口語ではwasを使うこともありますが、倒置には向いていませんので注意しましょう。)
② If I were taller, I would become a basketball player.
「もし背が高ければ、バスケ選手になるのに。」
→ Were I taller, I would become a basketball player.
wereを文頭に持ってくるだけで倒置になりました。
※ were以外の動詞は、基本的に文頭に持ってくるだけでは倒置になりませんので注意しましょう。
③ If I won the lottery, I would buy a car.
「もし宝くじが当たれば車を買いたい。」
→ Won I the lottery… ×
仮定法過去完了 had
仮定法過去完了では助動詞hadを使うのですが、この場合はhadを文頭に持ってきます。
④ If I had arrived earlier, I wouldn’t have missed the train.
「もっと早く到着していれば、電車に間に合ったのに。」
→ Had I arrived earlier, I wouldn’t have missed the train.
他の構造でも倒置法が使えることがありますが、とりあえずこの3つの倒置法をマスターすれば文章をよりネイティブらしく見せることができるでしょう。ただし、フォーマルな響きがあるため、友人間のメールなどリラックスした文章には向いていないので注意しましょう。
日本語能力試験最難関のN1取得。幼い頃から日本文化に興味を持ち、日本語も日本人と見分けがつかないほど流ちょうに使いこなせるN1講師。座右の銘は「Challenge yourself!」
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