【2分で分かる!】deserveとbe worthの違い

こんにちは。講師のエリカです。

 

deservebe worthという英語を使ったことはありますか?日本語ではどちらも「~に値する」と訳すことができますが、英語では少し使い方が違うときもあります。

まず、両方使えるパターンを見てみましょう。

① This movie is worth watching.〇

② This movie deserves to be watched.〇

「この映画は見る価値がある。」

映画を勧めているときに使えそうな表現ですね。この場合は、①のほうがよく使われていると感じますが、どちらを使っても構いません。

ただ、使うときには注意が必要です。感覚的には、①の場合は、単なるそのひとの主観としておすすめするよ、という意味で幅広く使えます。ですが、②deserveを使う場合は、何か一般的に有益な情報などをもたらすという意味で使われます。

 

deserveの使い方

では、次の例文を見てみましょう。

③ He deserves a medal.〇

④ He is worth a medal.×

「彼はメダルに値する。(=表彰ものだ。)」

何かの「報い」として何かに値するときは、deserveを使うのが一般的です。このため、人間が主語の場合はbe worthよりもdeserveを使う頻度が高いといえます。この場合も、が自然です。

人間が主語の場合は、He is worth listening to.(彼{の話}は聞く価値がある。)という様に、その人のスピーチなどが聞く価値があるときに使います。

 

be worthの使い方

では、こちらの例文はいかがでしょうか。

⑤ This painting is worth 50,000 dollars.〇

⑥ This painting deserves 50,000 dollars.×

「この絵は5万ドルの価値がある。」

この場合、自然な言い方はです。貨幣価値について述べる場合はbe worthを使うのが一般的です。deserveを使ってしまうと、何かの報酬として絵に5万ドルを与える印象になってしまうので、違和感があります。

 

P.S. 特にdeserveはよく出てくる英語の割りには訳しにくい英語として有名なので、日本語に訳すときは工夫が必要なときもあります。「~に値する」以外の翻訳もいろいろ考えてみましょう。

例)You deserved it.

「自業自得だ。」

 

いかがでしたか?

deservebe worth、使い分けできるよう覚えてくださいね。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

日本語能力試験最難関のN1取得。幼い頃から日本文化に興味を持ち、日本語も日本人と見分けがつかないほど流ちょうに使いこなせるN1講師。座右の銘は「Challenge yourself!」