こんにちは、講師のエリカです。
皆様はclaimという英語をご存知でしょうか?日本語でどういう意味でしょうか?
そうですね、「クレーム」…ではないんですよね。語源は一緒だと考えられますが、実は英語と日本語では意味と使い方が少し違いますので、意外な誤解を生んでしまう可能性がゼロではありません。
ということで今日は、「クレーム」の正しい英訳とclaimの使い方をご紹介したいと思います。
クレームは英語で…?
いわゆる「クレーム」は英語ではcomplaintと言います。直接訳すと「文句」という意味になります。
例)We did not receive any complaints from customers this month.
「今月は、お客さんからクレームが一つも来ませんでした。」
動詞はcomplainになります。直接訳すと「文句を言う」という意味ですが、次のように使います。
例)The customer complained about the waiter’s attitude.
「その客はウェイターの接客態度に対してクレームを入れた。」
いわゆる「クレーマー」はcomplainerなどと表現することができます。くれぐれもclaimerと訳さないようにしましょう。
例)a frequent complainer(よくクレームを入れる人)
claimの意外な意味とは…?
さて、英語のclaimは一体どういう意味でしょうか。実は「主張する」という意味なのです!但し、単に「主張する」だけではなく、「それを証明することができない」「他の人はその主張を信じないかもしれない」というニュアンスまで入っているのです。つまり、「言い張る」のような印象ですね。
例)She claimed that she had written a book.
「彼女は本を書いたことがあると言った(が、本当かな)。」
例)He claims he is not responsible.
「彼は自分に責任がないと言い張る。」
このように、「真実ではないかもしれない」というニュアンスが入っているので、少し要注意な単語ですね。
claimには他にも「要求する、請求する」という意味もあります。日本語の「クレーム」はこのような意味に由来するのかもしれませんね。
例)He went to claim the lost watch.
「彼は紛失物の腕時計の返還を要求しに行った。」
claimはそのまま名詞として使うこともできます。
例)I made a claim on my insurance when my suitcase was lost.
「スーツケースが紛失したとき、保険で損害請求をした。」
例)Her claim is true.
「彼女の主張は正しい。」
日本語の「クレーム」と英語のclaimは、このように少し使い方と意味がことなりますので、是非正しい意味と使い方を押さえましょう!
日本語能力試験最難関のN1取得。幼い頃から日本文化に興味を持ち、日本語も日本人と見分けがつかないほど流ちょうに使いこなせるN1講師。座右の銘は「Challenge yourself!」
※このブログでは英語学習に役立つ情報アドバイスを提供していますが、本ブログで提供された情報及びアドバイスによって起きた問題に関しては一切、当方やライターに責任や義務は発生しません。
※ここでの情報や助言を参考に英文を書いたり下した判断は、すべて読者の責任において行ってください。ここに掲載されている記事内の主張等は、個人の見解であり当社の意見を代弁・代表するものではありません。
コメントする