皆さん、お元気ですか?講師のエリカです。
皆さんはご存知かと思いますが、英語では、よく使う助動詞やbe動詞などを短縮形にすることがあります。I am → I’m、cannot → can’tというアレです!
ショック!学校の添削で訂正される?
しかし、日本の英語の授業では、なぜか使ってはいけないことになっているようです。私は高校生のときに日本語に留学しましたが、英語の授業でいつも通りcan’tと書いたら、cannotと訂正されて帰ってきてショックを受けたのを覚えています。
もちろんcannotの方が正式な言い方ですが、話し言葉で使う人を見たことがありません。話し言葉で使うと、めちゃくちゃ真面目な人、またはどこかの貴族っぽいイメージになります。しかし、特に一・二・三人称のbe動詞やnotの短縮形は書き言葉でも非常によく使うので、全面禁止にする意味がよくわからない私です。
短縮形では単語を発音しやすくするために音を飛ばしますが、その飛ばした音の変わりにapostrophe (’)を使います。
クイズ!この短縮形は何の略?
さて、ここで問題です。次の短縮形は何の略でしょうか?
I’d
そうですね、“I would…”かもしれませんね。
I’d do it if I could.(できればやるのに。)の場合は確実に仮定法のwouldの略です。
しかし、次の場合はどうでしょうか?
“I’d never been to Japan.”
דI would never been”は間違った構造なので、wouldの略ではなさそうですね。
はい、そうです!ここでは過去完了形のhadの略になっています。
“I had never been to Japan.”(日本に行ったことがなかった。)
同様に、“You had better”(~したほうがいい)も、“You’d better”と略すことがあります。
自信がなければちゃんとhad/wouldと区別したほうが良いと思います。まあ、逆に自信がないときにごまかして短縮形にするのも手かもしれません!
今度’dという短縮形に出会ったときは、wouldかhadか、意識して考えてみましょう!
短縮形を使って、英作文を生き生きとした英語に
P.S. 話し言葉では単語を発音するときに音を飛ばすことがありますが、それを文字にするときは同じくアポストロフィーを使います。なので、こちらもある意味で短縮形といえるかもしれません。
rock and roll → rock’n’roll
come on → c’mon
Captain → Cap’n (キャプン、という発音になります!)
小説の台詞などで使えそうな、ちょっとスラング的な言い方になります。生き生きとした英語になるので、機会があれば是非使ってみましょう
短縮形を使いこなすして、自然な英語を書けるようになりたい
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日本語能力試験最難関のN1取得。幼い頃から日本文化に興味を持ち、日本語も日本人と見分けがつかないほど流ちょうに使いこなせるN1講師。座右の銘は「Challenge yourself!」
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わかりやすい説明で助かります
一応I shouldの場合もありますよね?
コメントいただきありがとうございます。
お答えしますと、I shouldは基本的にI’dとは言いません。
A: Would you like o go out to dinner tonight?
B: Sure.I’d love to.
訳 A: 今晩、夕食を食べに行かない?
B: いいわよ。ぜひ行きたいわ。
この文のI’dの『’d』には何が入りますか?
お忙しいと思いますがよろしくお願いします。
現役の中1
夜分遅くにすみません。
この記事はとても分かりやすく、私の勉強に役に立ちました。これからも有効活用させていただきます。誠にありがとうございます。
恐れ入りますが、もう一つ質問をさせて頂いてもよろしいでしょうか?この記事とは全く関係ない質問だということは重々承知しております。誠に申し訳ありません。
本題に入りますが、see you とgood-byeの違いが私にはよく分かりません。私の知識のないものがこのような質問をしてしまいとても恥ずかしく感じております。
先生のご説明はとても分かりやすいので、この機会を使用し質問をさせていただきました。
今は新型コロナウイルス感染予防対策にため世の中がピリピリとしております。私の近所でも感染者が出ました。私たちの近くにもコロナが近づいてきているということなので、
くれぐれもお体には気をつけてお過ごし下さい。これからの先生のご活躍を楽しみにしております。
長々とすみません。こんな私の質問に答えていただけるとわたくしは大変嬉しく存じます。
返信が遅くなってしまいすみません。
I’d love toはI would love toの略になります。
コメントいただきありがとうございます。返信が大変遅くなってしまい申し訳ありません。
good-byeは言ってみれば「さようなら」、see youは「またね」のような印象になります。
see youの方が「また会おう」という気持ちが表れていると言えます。
私は、FEの課題作文で、can’t を cannot と訂正されたことが何度かあります。だから、書き言葉では can’t は使うべきではないのだなと思っていたのですが、使っても良いのですね?
それと、ビジネス英語では、省略形は使用しない方が良いですよね?
かなり長くFEで学習していますが、先生によって違うことがあるので、混乱しています。
コメントありがとうございます。
文章のフォーマルさ加減によりますね。
論文や公文書などでは通常cannotを使います。
ビジネスメールだと、フォーマルなメールならcannotのほうが良いのですが、ある程度親しい相手の場合はcan’tで大丈夫でしょう。
ある商品のamazonレビュー(レヴューと書くべき)で「I’d return this, but my guess is all copies are in error」をアマゾンのAI翻訳では「私はこれを返すが」となってるけど「返品したいけど(してはいない)」だと思うのですがいいですか?
それと日本の高校英語では口語はwannaもgonnaもain’tも習わない(今は知らないが)のでBeatlesが訳せません。変です。
コメントいただきありがとうございます。
I would return thisの略ですね。日本語に訳すと「返したいけど(できない/しない)」のようなニュアンスだと思われます。
いま高校3年生です。私の中学校・高校では短縮形を訂正されたことはありません!しょっちゅう使います!当時のErika先生によしよししたいですね
文章で見ると見分けが難しいので頑張ります!分かりやすい説明ありがとうございます!