Hello, everyone! 講師のエリカです。
突然ですが、不可算名詞の特徴は何でしょうか?
そうですね、具体的な物や数えることのできる物を表す可算名詞に対し、不可算名詞は物質や抽象的な概念など、数えることのできない物事を表すことが多いですね。例えば、music(音楽)やwater(水)のような名詞が不可算名詞になります。
そして、不定冠詞には「不定冠詞が付かない」「複数形にできない」という特徴もありますね。
しかし、中には不可算名詞・可算名詞のどちらにもなり得る名詞が一部存在します。
timeもその一つです。
例えば、普遍的な「時間」を表すtimeは、不可算名詞になります。不可算名詞には定冠詞がつくときもありますが、timeは普遍的な概念であるため、通常は無冠詞で使います。
無冠詞
例)Time is money.
「時は金なり。」
例)There’s no time.
「時間がない。」
このように冠詞なしで使います。一般的な用法になります。
不定冠詞a/an
では、timeに不定冠詞aを付けたらどうなるのでしょうか?通常、不可算名詞には不定冠詞が付きませんよね。しかし、timeの場合、形容詞などの修飾語が付くときは、a/anをつけるのが一般的です。
例)It took me a long time to get there.
「たどり着くのにかなり時間がかかった。」
例)I had a good time at the party.
「パーティーで楽しい時間を過ごした。」
”It took me long time…”、”I had good time…”は間違いになってしまいますので、必ず不定冠詞を付けてあげましょう。
定冠詞the
the timeという表現もたまに見かけますよね。実はこの定冠詞が付くことによって、timeの意味が少し変わるのです。どのような意味でしょうか?
例)Do you remember the time when we went to an amusement park?
「遊園地に行った(あの)ときのことを覚えていますか?」
なんと、theが付くことによって、具体的な「あのとき」のようなニュアンスが生まれたのです。
複数形
実は、timeは普通の可算名詞としても使います。その場合は「~回、~度」という意味になることが多いです。複数形にすることもできます。
例)I’ve been to London three times.
「ロンドンには3回行ったことがある。」
さらに、「時代」という意味で複数形で使うこともあります。この場合は定冠詞theが付くことが多いです。
例)The times are changing.
「時代が変わってきている。」
例)Get with the times!
「時代に乗り遅れるな!」
このように非常なフレキシブルなtimeなのですが、適宜冠詞をつけることによって上手く使い分けましょう!
日本語能力試験最難関のN1取得。幼い頃から日本文化に興味を持ち、日本語も日本人と見分けがつかないほど流ちょうに使いこなせるN1講師。座右の銘は「Challenge yourself!」
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