こんにちは、講師のエリカです。
今回は、間違え易いalmostの使い方についてお話したいと思います!
「ほとんど」は英語でalmostまたはmostと表現します。しかし、この二つの単語は少し使い方が違うため、間違いが多くみられます。
早速ですが、mostとalmostを使って、次の例文を英語に訳しましょう。
「ほとんどの人はパスタを食べたことがある。」
いかがでしょうか?事実かどうかはわかりませんが、比較的シンプルな例文にしてみました。
では、mostを使って英語で表現しますと…。
Most people have eaten pasta.
になります。これで問題ありません。
さて、almostはどうでしょうか。次の文を見てみましょう。
Almost people have eaten pasta. *
mostをalmostと言い換えているだけです。しかし、実は、この文は少し不自然なんです。自然な英語に直すと…。
Almost all people have eaten pasta.
になります。このように、almostの後ろではallを使う必要があります。
これはどうしてかと言いますと、mostだけで「ほとんどの~」「ほとんどすべての~」という【量】を表す表現になるのに対し、almostだと「ほとんど~」「もう少しで~」「~に近い」という【程度】の意味になるからです。このため、上の例文ではalmostの後ろにはさらに量を表すallを入れる必要があります。
別の言い方をすれば、「almost people」は「ほとんど人間」「もう少しで人間」という意味になってしまうのですね。
ひぃ~!95%ぐらい人間だということは…狼男や吸血鬼だということでしょうか?
とにかく、狼男や吸血鬼の話になってしまわないよう、almostを使うときは注意する必要がありそうですね。
さて、程度を表すalmostの様々な使い方を見てみましょう。
It is almost noon.(もう少しで昼だ。)
My homework is almost finished. (宿題がもう少しで終わりそうだ。)
I go there almost every day. (ほぼ毎日あそこに行く。)
Almost everyone I know likes comics. (私の知り合いはほとんど皆マンガが好きだ。)
The cake I baked almost looks like a pro made it. (私が作ったケーキの見た目はプロが作ったものに近い。)
量だけではなく、程度を表しているのを感じていただけましたでしょうか?
日本語能力試験最難関のN1取得。幼い頃から日本文化に興味を持ち、日本語も日本人と見分けがつかないほど流ちょうに使いこなせるN1講師。座右の銘は「Challenge yourself!」
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