こんにちは、講師のエリカです。
最近、このような間違いを何度か見かけましたので、是非お話させてください。
everyとall。どちらも「皆、全員、全て」という意味ですよね。しかし、この二つの単語の使い方には、大きな違いがあります。
そうです!どちらも複数の物を指しているにも関わらず、allが複数形扱いで、everyが単数形扱いなのです。
あなたはお気づきでしょうか?この違い
次の例文を見てみましょう。
- Every kid is happy.
- All kids are happy.
「子供たちは皆幸せだ。」
お気づきでしょうか?
everyの後ろの名詞は単数形kidになっているのに対し、allの後ろは複数形kidsになっています。
動詞も、①では三人称単数のis、②では複数のareになっています。こうして並べて比べてみると分かりやすいですね。
次のような構造は間違いになりますので、気をつけましょう。
× Every kids are…
× All kid is…
単語の違いをイメージで覚える
では、なぜ意味がほぼ同じなのに、allだけが複数形なのでしょうか?
結論から言いますと、everyが単数形扱いになっているのは、「全体の中の一人一人(一つ一つ)」を指しているからだと考えられます。
allと同じく「全体」を表し、結果としては複数のものを指すことになりますが、個体に着目した言い方であるため、主語として使う場合は単数形の主語になります。
イメージとしては、こんな感じです。
every [○][○][○]
all [○ ○ ○]
お解かりいただけましたでしょうか?
everyにもallにも三つの“○”が含まれているのですが、allの中には複数のものが一気に入っています。
つまり、allには「複数のもの」が含まれています。一方、everyを主語として使う場合は、その三つの“○”のうち一つが全体の「代表」として主語になっていると考えましょう。
※ 但し、allも必ずしも複数形扱いになるとは限りません。文字通り数えることのできない不可算名詞の前にくるallは、単数形扱いになります。
- All the water was gone.
「水は全部なくなった。」
× All the water were gone.
因みにevery-が付いているeveryone、everything、everybodyも単数形扱いになりますので、間違ってדEveryone are…”と言わないようにしましょう。
- Everyone is happy.
- Everybody is laughing.
- Everything is nice.
※ –thing、-body、-oneで終わる単語は基本的に単数形扱いになります。nothing、nobody、something、someoneなども単数形扱いです!
なんだか考えれば考えるほど難しくなってきましたが、とりあえず「everyは単数形扱い」というルールを押さえましょう!
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とてもシンプルに,まとめられており,
すんなり理解することができました。
ありがとうございました!
こちらこそありがとうございます。よろしくお願いします。
英会話学習中です。
日本語の名詞には単複の概念がありませんので、大変苦労しています。
ある日本の受験生の言った言葉に、
All of this preparation for the entrance exams is driving me nuts!
(受験勉強は気がおかしくなるよ!)
というのがありました。
isではなくareにするべきなのでしょうか?
ご質問ありがとうございます。
preparationは不可算名詞なので、複数形扱いをすることができません。
不可算名詞にallが付いていても、動詞は単数形のisのままです。