こんにちは、講師のエリカです。
scaredとscaryの違いについて考えたことがありますか?今回は、この二つの「怖い」の使い分けを解説したいと思います。
コツは「誰が」怖いと感じてるか
scaredとscaryは、日本語ではどちらも「怖い」と訳すことができますね。しかし、この二つの英語には或る根本的な意味の違いがあります。
そう!片方は「怖がっている」、そしてもう片方は「怖がらせる」というニュアンスになるのです。
まず、scaredですが、こちらは「怖がっている」という意味の「怖い」になります。もっと説明しますと、「(主語が)怖がっている」という意味です。
① I am scared.
「私は怖い。/私は怖がっている。」
十分シンプルですね。scareという動詞自体は「怖がらせる」という意味になりますが、その受動態から形成された形容詞scaredは「何かに怖がらされている」、つまり「怖がっている」という意味になります。
一方、形容詞scaryには形容詞の語尾-yが付いています。この-yは日本語で言うと「っぽい」のようなものでしょうか。このscaryは、「怖がらせるような」という意味になります。どちらかといえば能動態のようなアクティブな意味です。
② This movie is scary.
「この映画は怖い。/これは人を怖がらせるような映画だ。」
主観的な意見ですし、話し手がこの映画に対して怖がっているのは確かです。しかし、主語を見てみると、this movie(この映画)になっています。「映画」が何かに対して怖がることは通常ないと思いますので、形容詞はscaryになります。
練習で正しい使い方をマスター!
では、早速練習しましょう!次の文にscaredまたはscaryを入れてみてください。
③ It is ___ that he knows so much.
「彼の知識の量は怖い。」
さあ、どちらでしょうか?冗談で言っているのかもしれませんが、この場合も、感情としては話し手が“怖がっている”のは確かです。しかし、主語に注目しましょう。この主語itは何を表しますか?
そうです、that節の内容、つまり「彼の知識の量」を表しています。scaredを使うと、「彼の知識の量」が何かに対して怖がっていることになってしまいます。つまり、この場合はscaryを使うのが正解ですね。
③ It is scary that he knows so much.
scaredとscaryの使い分けについて簡単に説明してみましたが、いかがでしょうか?どちらを使って良いか判らなくなったときは、主語で判断しましょう!
日本語能力試験最難関のN1取得。幼い頃から日本文化に興味を持ち、日本語も日本人と見分けがつかないほど流ちょうに使いこなせるN1講師。座右の銘は「Challenge yourself!」
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とても分かりやすかったです!
もうすぐテストなのに、違いが分かっていなかったため、すごく為になりました!
ありがとうございました