こんにちは、講師のエリカです。
英語では「一文字=一音」という原則が成り立たないので、英語のスペルがちょっと難しいと思う方も多いかもしれません。しかし、実はネイティブもよくスペルを間違えてしまう単語があります。発音が一緒なのに、スペルで意味が変わってしまう英単語に注意しましょう!
まず、discreteとdiscreetです。こちらは、「分離した、別々の」という意味と、「思慮深い、慎重な」という意味ですが、プロの作家さんでもうっかりスペルを間違えてしまうことがあります。しかし、実はかなり良いルールがあるのです。
discrete(分離した、別々の)では、eとeの間にtが入っているので…。そうですね、このtがeとeを「分離している」と考えることができます。そう考えれば、スペルも覚えやすいでしょう。そして、もう片方のdiscreetはeとeが隣同士なので、「慎重な」という意味になります。
そして、stationaryとstationery。どのような意味でしょうか?そうですね、前者は「動かない、静止している」で、後者は「文房具」という意味になります。品詞まで違いますね。次のようなルールで覚えましょう!
-aryで終わる単語は名詞(boundary, library)にも形容詞(contemporary, secondary)にもなり得ますが、-eryで終わる単語の殆どが名詞です(brewery, bravery)。このルールから、-aryで終わるstationaryは形容詞「停止している」、-eryで終わるstationeryは名詞「文房具」になると覚えましょう。
affectとeffectは少し特殊なケースです。affectは動詞「影響する」、effectは名詞「影響」になります。意味と発音が似ているので、よくeffectを動詞として使っている人を見かけます。こちらは良いルールがどうしても思いつきませんでしたが、affectを名詞として使っている人が殆どいませんので、より使用頻度の高いeffectが名詞になると覚えましょう。
さて、grayとgreyはどうでしょうか。どちらも「灰色」という意味ですが、grayはアメリカで一般的なスペル、greyはイギリスなどで一般的なスペルとなっています。意味も発音も一緒なので、ネイティブもたまに混乱してしまいます。しかし、ルールは極めて簡単です。「AmericaはA、EnglandはE」で覚えましょう!ただし、同じ文章の中で統一されていれば、多くの場合はどちらのスペルでも構わないでしょう。
このように、ネイティブでもスペルを間違えるときがありますので、たまにミスがあっても気を落とさずに英語の勉強を頑張りましょう!
日本語能力試験最難関のN1取得。幼い頃から日本文化に興味を持ち、日本語も日本人と見分けがつかないほど流ちょうに使いこなせるN1講師。座右の銘は「Challenge yourself!」
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