「仕方がない」って英語でどう表現するの?(前編)
こんにちは、Eriiです。
「仕方がない・しょうがない・どんまい」は日常的に使う言葉ですね。
でも、意外に英語にしようと思うと難しい言葉ではないでしょうか?
それもそのはず、「仕方がない」を英語にする場合、
その状況によって言い方が異なります。
一つの万能な単語がある訳ではないのです!
万能な単語を期待されていた方、どんまいです!
地道に楽しく覚えていきましょう。
今回は様々なケースの「仕方がない」表現を
ご紹介したいと思います。
① 自分に選択肢がない時の「仕方がない」
他に選択肢があればOOしたいけれど、
ないんだもの仕方がない!というケースの
「仕方がない」を見ていきましょう。
ーWhat can I do?
直訳すると「私に何ができるんだ?」ですが、
意味は「何もできることはない」「仕方がない」になります。
これは修辞疑問文(rhetorical question)で、
「私には何もできることはない。」ということを強調するために
疑問形になっています。
e.g.
A: You’re not going to Germany with Susan?
スーザンとドイツに行かないの?
B: What can I do? I only have 500 dollars left in my bank account.
仕方がないよ。だって、銀行口座に500ドルしかないんだもの。
ーI have no choice.
これはそのままの意味で、
「他に選択肢がない」と訳すこともできますが、
「仕方がない」と訳すこともできます。
他に選択肢がないのであれば、
残った選択肢を選ぶしかない。
つまり、仕方がないということですね!
e.g.
A: You’re really going to quit your job?
本当に仕事を辞めてしまうの?
B: I have no choice. Someone has to take care of my sick mother.
仕方がないんだ。病気の母のお世話をしなければいけないんだ。
②状況的にどうしようもない時の「仕方がない」
ーIt can’t be helped.
Helpは「助ける」の意味で馴染みがあると思いますが、
「避ける」という意味も実はあります。
It can’t be helped.は「避けられない」という意味での
「仕方がない」になります。
「助けることができない」と考えても「仕方がない」という
意味で捉えることができますね!
e.g.
We did the best that we can to preserve the house, but it couldn’t be helped. The hurricane had torn away the ceiling and the walls.
家を保存しようと頑張ったけれど、仕方がありませんでした。台風は家の屋根も壁も飛ばしてしまいました。
ーThere’s nothing we can do.
これは比較的分かりやすいですね!
「私達に出来ることはない」と伝えることで
「仕方がない・どうしようもない」ことを表します。
Weをyouにかえて、
There’s nothing you could have done.
「あなたにできることはなかったよ」
「仕方がなかったよ」と励ましの言葉として
よく使われます。
e.g.
A: It was my fault Jack broke his leg.
ジャックが足を骨折したのは僕のせいだ。
B: There’s nothing you could have done. The car came out of nowhere!
君にできることはなかったよ(どうしようもなかったよ)。突然車が飛び出してきたのだから!
ーThere’s no other way.
これは「他に方法(道)はない」という意味で
「仕方がない(この方法を選ぶしかない)」と訳すことができます。
これは例えば、選択を誤ったのではないかと悩んでいる人に
「どんまい、他に方法はなかったよ」と声をかけてあげる場合に
使うことができます。
e.g.
There was no other way. Don’t be too hard on yourself.
仕方がなかったことだよ。そんなに自分を責めないで。
同じ「仕方がない」でも状況に応じて色々な表現の仕方があります。
次回も色々な「仕方がない」を紹介するので
使い分けをマスターして下さいね!
「田中君、仕方がないよ」はどう表現する?
こうやって見てみると「田中君、仕方がないよ」の訳し方は
色々ありそうですね。
Tanaka-san, there’s nothing you can do.
(あなたに出来ることはないから、仕方がない)
Tanaka-san, it can’t be helped.
(状況的に出来ることはないから、仕方がない)
Tanaka-san, there is no other way.
(他に手の施しようがないから、仕方がない)
Tanaka-san, you have no choice.
(他に選択肢がないから、仕方がない)
どれを使ってもOKです!
状況に応じて使い分けてみましょう。
人生の半分以上をアメリカで過ごし、アメリカの大学では言語学のアシスタントとして活躍されたり ネパールでも英語の講師をされていた経験があり、国際経験豊かな先生です。
人見知りしない性格で、誰とでも仲良くなる性格とホスピタリティーは英語指導にも表れています。生徒様から人気で、お客様満足度評価も高い先生です。
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