〜はじめに〜
英語学習中級レベルで上を目指している方へ、おススメしたい英語勉強法は英字新聞を読むことです。
シリーズで英字新聞の記事の紹介と読み方をお伝えしていますが、前回の記事はいかがでしたか?
※前回の記事「【英語学習のコツ!中級者向け】英字新聞を読もう!④」を見逃した方はこちらからどうぞ!
さて今回は、Japan Times より、エリザベス女王ご逝去のニュースです。
追悼の意を示す意味でも、一緒に読んでいきましょう。
ではさっそく、英字新聞を読もう!
(引用元)https://www.japantimes.co.jp/news/2022/09/09/world/queen-elizabeth-dies/
JAPAN TIMES Sep.9 2022.
英語学習素材として重要(自分の英語に取り込みたい表現)な箇所を太字にしています。
タイトル:Queen Elizabeth II, Britain’s longest-reigning monarch, dies at 96
英国で最も長く在任した君主、エリザベス2世が死去、96歳
(解説)longest-reigning monarch が覚えたい表現です。
記事本文を解説付きで読んでいきましょう!
では本文内容です。(長いので中略しています)
Queen Elizabeth II, whose reign took Britain from the age of steam to the era of the smartphone, and who oversaw the largely peaceful breakup of an empire that once spanned the globe, has died. She was 96.
She died peacefully at Balmoral on the afternoon of Sept. 8, according to a statement from Buckingham Palace.
Ascending the throne in 1952, Elizabeth led the U.K. through a time of political upheaval. She began her reign as head of an empire, albeit one in decline. By the time of her death, the future of the U.K. itself was in doubt, with recurrent calls for independence in Scotland and Britain’s exit from the European Union leading to renewed tension in Northern Ireland.
英国を蒸気の時代からスマートフォンの時代へと導き、かつて世界中に広がっていた帝国をほぼ平和的に崩壊させた女王エリザベス2世が死去した。96歳であった。
バッキンガム宮殿の発表によると、9月8日の午後、バルモラルで安らかに息を引き取った。
1952年に即位したエリザベスは、政治的な激動の時代を経て、英国をリードした。彼女は、衰退しつつあるとはいえ、帝国の長として統治を開始した。エリザベス女王が亡くなる頃には、スコットランドで独立を求める声が再燃し、英国のEU離脱が北アイルランドで新たな緊張を引き起こすなど、英国そのものの将来が疑われるようになっていた。
(解説)特に晩年には激動の時代を過ごされたことが分かりますね。albeit(〜とはいえ)は固い表現ですが、覚えておきましょう。
(中略)
Becoming queen
In the years following the war, the British Empire was starting to come undone. India shook off British rule in August 1947; Burma, now known as Myanmar, won independence in 1948; and Ireland declared itself a republic in 1949. In 1952, on a trip to Kenya, Princess Elizabeth learned of her father’s death. She immediately flew back to Britain, to be greeted as queen by Churchill as she disembarked from her plane.
女王になる
戦後、大英帝国は崩壊の道を歩み始めた。1947年8月にはインドが、1948年にはビルマ(現在のミャンマー)が独立を果たし、1949年にはアイルランドが共和国宣言をした。1952年、ケニアに旅行中のエリザベス王女は、父親の死を知らされた。すぐに英国に戻ったエリザベス王女は、飛行機から降りた際チャーチルに女王として迎えられる。
Elizabeth was crowned in Westminster Abbey in June 1953 in a televised ceremony, a first for the monarchy, that was watched by more than 20 million people, half of Britain’s adult population.
1953年6月、ウェストミンスター寺院で行われたエリザベス女王の戴冠式は、王政初のテレビ中継が行われ、イギリスの成人人口の半分にあたる2000万人以上が見守る中、戴冠した。
While the monarch’s role was a largely ceremonial one and Elizabeth had next to no say in government matters, she met each of her prime ministers once a week for a confidential discussion of which no record was kept, giving her a unique perspective on the life of her nation. Her final premier, Liz Truss, was invited to form a government in a meeting at Balmoral Castle on Sept. 6.
君主の役割は儀式的なもので、エリザベスは政府に対してほとんど発言権を持たなかったが、週に一度、各首相と会い、記録の残らない秘密の話し合いを持ち、国民生活に対して独自の視点を持つようになった。9月6日、バルモラル城での会議で、最後の首相となったリズ・トラスが政府樹立に招かれた。
In those weekly meetings, the queen listened to concerns over domestic and foreign policy, trawled through daily red boxes of state briefings, and helped smooth diplomatic relations by hosting world leaders. She also kept up a busy schedule of events, including opening ceremonies and meetings with people across the U.K. and elsewhere, as well as regularly touring Commonwealth countries. In her initial years as sovereign, the queen forged close ties with Churchill. “Like her father, and her grandfather, she was a natural conservative,” wrote biographer Kenneth Harris.
女王は毎週行われる会議で、国内政策や外交政策に関する懸念に耳を傾け、毎日、国家報告書のレッドボックスに目を通し、世界のリーダーを招いて外交関係を円滑にする手助けをした。また、英国内外のオープニングセレモニーや人々との会合、英連邦諸国を定期的に訪問するなど、多忙なスケジュールをこなした。女王は君主としての初期に、チャーチルと緊密な関係を築いた。伝記作家のケネス・ハリスは「父親や祖父と同様、女王は生来の保守派であった」と書いている。
〜まとめ〜
英語から読むと理解できない!という人は、日本語を先に読んでみてくださいね。
では、次号に続きます!
地方の公立小~高校で普通に学び、必死の受験勉強の結果、英語が苦手な大学生になる。自分のように英語が苦手な生徒を助けたいという一心で、英語講師を目指す。1年間、英語の臨時講師をしながら資金を貯め、渡米。米国大学院にてTESL(英語教授法)を取得。2年間の留学を経て、地元で英語講師として18年間、中高大学生を中心に英語を指導中。英検1級、TOEIC最高点980 海外留学サポート、英語ディベート、英検・TOEICなどの資格取得のための指導も行っている。
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