~はじめに~
難しいとされる英検1級の語彙問題、皆さんはどのような、勉強、試験対策をとっていますか?
そんな英検1級に向けて勉強中の方へ、シリーズでボキャブラリービルディングにぴったりの勉強法、過去問を使っての効果的な勉強法を実践しながらご紹介しています。
※前回の記事「【英検試験対策に役立つ!】英検1級の語彙問題でボキャブラリービルディング⑦」を見逃した方はこちらからどうぞ!
今回も最新の英検1級の語彙問題にタックルしていきましょう。
~英検1級ボキャビル1問目~
英検1級(2022第1回より)第1問より
まずは以下の英文の( )に入る単語はどういったものを推測しましょう。
(リーディング→( )を推測)
(5)The CEO gave factory workers a raise after spending eight hours experiencing what it was like to do their job. He had never realized just how ( ) it was.
ビジネス系ですね。英検1級には日常会話~ビジネス~アカデミックまで、多様な英文が出題されます。
楽しんでいきましょう。
おおよその日本語にすると
「そのCEOは従業員の仕事がどういったものかを8時間体験したのち、昇給を与えた。彼はそれがいったいどれくらい( )であるかをわかっていなかったのだ」
そうすると、( )には「大変」「骨が折れる」「苦しい」のようなネガティブな意味が入りそうですよね。
推測したのち、選択肢を見てみましょう。
(選択肢から単語を選ぶ)
1.grueling 2.precocious 3. concerted 4. cursory
~ボキャビル1問目・答え合わせ~
(選択肢の解説)※発音はブログではお伝えできないので、辞書で確認ください。
- grueling(へとへとに疲れる):It was a grueling two-day walk to the nearest facility.
- precocious(早熟の、ませた):He is an alert and precocious child
- concerted(協定された):We need to take concerted action now.
- cursory(大まかな、ぞんざいな):She give him a cursory glance.
※ジーニアス大辞典、ケンブリッジ大辞典より引用。
正解は、1. grueling になります。
how grueling it was とフレーズで覚えてましょう。
選択肢の語彙を、自分なりの例文にするのも効果的です。
英語学習のヒント!ー文法やフレーズなども併せて学習すると効果大!
文中では、過去完了(大過去)も使われています。
gave した時と、had never realized の時制のズレにも気づきたいですね。
英文の中には、文法事項も盛り込まれていますので、「気づき」を感じながら学習していきましょう。
自分なりの例文に置き換えるなら、目の前の面倒なタスクを前に、
“How grueling this task is!” とつぶやきましょう。(心の中で…)
また、例文は一文で終わらせず、paraphrase / sentence などで検索してみてください。
After spending eight hours in the shoes of the factory workers, the CEO granted them a raise. He had no idea how challenging it was.
先ほどの英文をパラフレーズすると、こんな英文が出てきました。
参考になる表現が含まれますので、とても勉強になりますね。
~英検1級ボキャビル2問目~
2問目です。
(6) Some critics are calling the book the greatest war novel ever written because it so perfectly ( ) all the suffering, terror, and sadness of human conflict.
まずは意味取り、推測です。
おおよその日本語訳は「何人かの批評家は、その本を今までに書かれた最も優れた戦争小説であるといった。それはあらゆる人間同士の争いからくる苦難、恐怖、そして悲しみを完璧に( )していたからだ。」となりそうです。
( )には「表現する」、「表す」などの表現が入りそうですよね。
(選択肢)
1.mollifies 2. ingratiates 3. encapsulates 4. galvanizes
~ボキャビル2問目・答え合わせ~
(選択肢の解説)※発音はブログではお伝えできないので、辞書で確認ください。
- mollifies(なだめる):His explanation failed to mollify her.
- ingratiates(機嫌を取る): She is always trying to ingratiate herself.
- encapsulates(包む、要約する): The poem encapsulates many of the control themes of her writing.
- galvanizes(電気を通す、衝撃を与える):The news galvanized him into action.
※ジーニアス、Oxford辞典より引用
正解は、3. encapsulates になります。
包む、というのがもともとの意味合いですが、すべてを要約する、まとめて表現するという意味で使われています。
復習はパラフレーズで更に効果アップ!
パラフレーズしてみました。
Because it captures all the pain, dread, and tragedy of armed battle so perfectly, several critics have dubbed the book the best war novel ever written.
他の英検1級レベルの語彙がふんだんに盛り込まれました。
1つの問題ですが、一粒で2度3度おいしい、ですね。
~まとめ~
いかがだったでしょうか。
たった2問でしたが、コツコツと続けていきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
地方の公立小~高校で普通に学び、必死の受験勉強の結果、英語が苦手な大学生になる。自分のように英語が苦手な生徒を助けたいという一心で、英語講師を目指す。1年間、英語の臨時講師をしながら資金を貯め、渡米。米国大学院にてTESL(英語教授法)を取得。2年間の留学を経て、地元で英語講師として18年間、中高大学生を中心に英語を指導中。英検1級、TOEIC最高点980 海外留学サポート、英語ディベート、英検・TOEICなどの資格取得のための指導も行っている。
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