~はじめに~
英語学習の最終目標は、生素材(ネイティブ向けにつくられたもの)をつかって学習していくことです。
生素材を読もう!
今回は、BBC NEWSのウェブ記事より、The country calling 2022 the “year of coffee”
「2022年をコーヒーの年と位置づける国」を一緒に読んでいきましょう。
コーヒー好きのみなさん、ぜひ楽しんで学習してみましょう。
(リンク)
https://www.bbc.com/travel/article/20220608-why-2022-is-the-year-of-saudi-coffee
By Robyn Huang & Matthew Reichel9th June 2022
~解説付きリーディング~
まずサブタイトルです。※解説付きの語句は太字になっています。
Coffee isn’t just a drink in Saudi Arabia, it’s an ancient tradition of hospitality – and as the country opens to tourism, it’s also one of its most interesting draws.
サウジアラビアでは、コーヒーは伝統的なおもてなし(hospitality)の方法であり、観光地としての魅力(draws)であることが分かります。そもそもコーヒーがサウジアラビアで伝統的な飲み物であることが日本人にとっては驚きかもしれません。
~中略~
But despite being an essential aspect of local Arabian culture for hundreds of years, Saudi Arabia’s coffee has only recently been celebrated as a critical part of the country’s cultural and historical heritage, a distinction further commemorated by the government’s declaration of 2022 as the Year of Saudi Coffee.
伝統的な飲み物ではあったけれど、最近になってはじめて着目されるようになった(has only recently been celebrated) ようですね。それは政府によって2022年が「サウジアラビアのコーヒーの年」とお祝いされたことによって、顕著になったようです(a distinction further commemorated by ~ )。
~中略~
“Coffee is part of my heritage and lineage,” said Al-Maliki, whose farm dates back more than 130 years. “My grandfather, father and I climbed up and down these 2,000-year-old terrace rock steps under the sun’s heat, carrying coffee cherries over our shoulders with just a sling cloth.” Now, he shares his practices with his sons.
サウジアラビアのコーヒー農家さんの言葉です。コーヒーは遺産であり血筋(lineage)でもあると。採れたてのコーヒー豆を担いで息子さん歩きながら、コーヒーを飲みながら休憩している親子の姿が表現されています。
~中略~
As we watched, Al-Maliki’s sons roasted coffee beans harvested from their fields in a cast-iron pan over an open fire, gently stirring them with a long metal stick flattened on one end.
息子さんが、収穫された(harvested from)コーヒー豆を鉄製のフライパン(a cast-iron pan)でおそらくたき火のような(an open fire)ものでゆっくりと一方が平ら(flattened)になった棒でまぜながら(gently stirring)ロースとしている姿が目に浮かびます。
(英文を読んでいるときに、私は香りも感じた気がしました!)
~中略~
… encourages families to open up their lives and traditions to outsiders in an effort to establish community-based tourism initiatives.
サウジアラビアは、地元の生活や伝統をより開かれたものにし(open up their lives and tradtions)地元密着型の手始め(initiatives)にしたいと狙っているようです。
近年、観光資源はさまざまな国で見直されているところですが、すでに根付いている伝統や地元密着の生活文化は、観光客から最も注目をされている部分ですね。
豪華なホテルや食事も良いですが、サウジアラビアの農家さんがいれてくれるコーヒーもとても魅力的です。
農家さんたちも、自分たちのコーヒー文化が秘めているその無限の可能性を理解し、国の姿勢に積極的に協力してくれているようです。
As Alali explained: “For Arabs and Saudis, coffee is an integrated part of our culture and identity. It’s how we show generosity and hospitality.” The opportunities are endless.
農家のアラリさんが述べています。コーヒーは文化とアイデンティティの融合(an integrated part)であると。コーヒーでお客さんを迎えることは、寛容さとおもてなし(generosity and hospitality)を示すことであり、その可能性は無限である(endless)。
知りませんでした。
サウジアラビアでこれほどまでにコーヒーが文化と深く根付き、来客時のおもてなしに重要である飲み物だとは。
本来の日本のお茶文化に近いのかもしれません。
コーヒー好きとしてとても勉強になる記事でしたが、皆さんはいかがでしたでしょうか。
ネイティブ向けに書かれた英文は、とても読み応えがあります。
ぜひ元リンクで、写真と本文を楽しんでみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
地方の公立小~高校で普通に学び、必死の受験勉強の結果、英語が苦手な大学生になる。自分のように英語が苦手な生徒を助けたいという一心で、英語講師を目指す。1年間、英語の臨時講師をしながら資金を貯め、渡米。米国大学院にてTESL(英語教授法)を取得。2年間の留学を経て、地元で英語講師として18年間、中高大学生を中心に英語を指導中。英検1級、TOEIC最高点980 海外留学サポート、英語ディベート、英検・TOEICなどの資格取得のための指導も行っている。
※このブログでは英語学習に役立つ情報アドバイスを提供していますが、本ブログで提供された情報及びアドバイスによって起きた問題に関しては一切、当方やライターに責任や義務は発生しません。
※ここでの情報や助言を参考に英文を書いたり下した判断は、すべて読者の責任において行ってください。ここに掲載されている記事内の主張等は、個人の見解であり当社の意見を代弁・代表するものではありません。
コメントする