【(中〜上級者向け)英語ブランク明け学習法】SpeakingでFluency×WritingでAccuracy!

英検1級、TOEIC最高点980、TESOL取得のEagleさんの記事。(中〜上級者向け)英語ブランク明け学習法(SpeakingでFluency×WritingでAccuracy)

日本にいて英語力が落ちるのは当然

「ああ、英語力落ちたなぁ」と感じていませんか。

大学時代には頑張っていた英語、社会人になってからすっかりやらなくなってしまって・・・
という人は多いのではないでしょうか。

日々の生活で英語を使わなければ、英語力が落ちてしまうのは当然のことです。

人間は優れた「適応力」を持っています。必要なスキルは残し、使わないスキルは忘れるようにプログラムされています。環境に応じて、言語も使わなければ衰えるのは当然です。

 

 

英語は21世紀になり、ますます必要な言語に

21世紀は「英語はできて当然の時代」とも言われています。

しかし、多くの日本人にとって、英語は当たり前の言語ではありません。

その証拠に子供から高齢者まで、もっと英語ができるようになりたい!という人はますます増えています。

その理由は、「英語ができること」のメリットはいまだに大きいからです。

例えば、ビジネスにおいて言えば、

  •  転職に有利
  •  海外赴任に有利
  •  新規顧客の開拓に有利
  •  情報の入手/発信に有利(Youtubeを始め、多くの情報リソースを利用できる)
  •  第二言語刺激は、脳全体の活性化につながり頭の回転が速くなる
  •  英語ができるとモテる?

などでしょうか。

現状をより良くしたい人にとって、英語は重要なツールです。

 

 

英語力停滞期から爆発期へ(現状打破のポイント)

かつて私はTOEIC600〜700を行ったり来たりした時期がありました。

社会人になりたての頃です。

そこから980点(990点満点)まで引き上げたのですが、停滞期から爆発期への転換期があったのです。

その時の話をお伝えします。

 

 

目標を「英語ができる日本人」から「ネイティブ並」に

まず、目標値を変えました。

伸び悩んでいた頃、日本人の同僚や自分より英語のできる日本人を目標にしていたのです。

周りには自分より英語ができる人、単語に詳しい人、文法知識がすごい人、などたくさんいました。

その人達を代わる代わる目標にし、単語を頑張ったり文法を頑張ったりしていました。

しかし、自分にあったやり方ではなかったのでしょう。

長続きせず、一向に成果が見られませんでした。

 

 

ビジネス転機が英語の爆発期に

とある日、仕事上でネイティブの自分より若い男性と組むことになりました。

米国の大学を卒業し、来日して初めての日本での仕事だったそうです。

彼に私は「日本人代表」として、仕事だけでなく文化や日本人の考え方からスーパーでの買い物の仕方まで、教えなければなりませんでした。

年齢的にも私の方が年上でしたので、英語以外は私の方が教える側でした。

その彼とのコミュニケーションの中で、「言いたいことが言えない」もどかしさ、「中学生のような会話」をしてしまう自分に気付きました。

TOEIC650点以上のスコアは保持していたと思いますが、自分のスピーキング力の無さ、表出語彙の貧弱さ、英文の不正確さなど、自信をどんどんと失っていきました。

ただ同時に、TOEICのスコアを目指すことが目標なのではなく、自分の真の目標は「英語をネイティブ並に話せる」ことなんだということに気付きました。

 

 

目標が明確化、あとは手段

ネイティブ並に話せるためには、個々の発音、抑揚、スピード、音の崩れ、を全てトレーニングしなければなりません。

合わせて表情、身振り手振り、語彙の使い方などトータルで練習する必要がありました。

まず学習教材に選んだのは「字幕付き映画」でした。

学生時代にハマっていたBack To The Futureシリーズ、Friendsを中心に、様々な洋画のアテレコ(字幕のセリフをネイティブと同じスピードで読み上げ、それをICレコーダーに録音し、ネイティブの音声と聴き比べる方法)をひたすら行いました。

初期段階では自分の録音した声を聞き、ネイティブとの違いに愕然としました。

また、通勤の車の中や、仕事終わりにパソコンを見ながら一人で喋っている姿は異様だったかもしれません。

そしてそのスピード感で、ビジネスパートナーの彼に話しかけて実践しました。

最初は語彙不足や音の崩れがひどく通じない場面もよくありましたが、口周りの筋肉が少しずつ英語用になっていったのでしょう。

スピードを落とさなくても通じるようになりました。

彼に「まるでネイティブ」と言ってもらえた嬉しさを今でも覚えています。

そう言ったアテレコトレーニングで、アウトプットするときのFluency(流暢さ)は明らかに変わっていきました。

ただ同時に、ネイティブ並の語彙運用力と、ビジネスパーソンとしての教養も身に付けなければならないと感じ始めていました。

なぜなら私が見ていた映画は、日常生活やSFで、ビジネスシーンに馴染まない表現も多かったからです。

そう言った表現を完コピしても、ビジネスシーンにおいては応用しにくかったのです。

 

 

Writingで正確さと教養を

そこで、英字新聞を組み合わせて語彙と正確性をマスターしようと始めたトレーニングが、ニュース要約です。

英字新聞はオンラインでも手軽に手に入ります。

それらを活用して正確性と語彙運用力を高めました。

流れとしては、

  1. 世界のトップニュースや、自分の興味がある分野(その当時の私の興味は投資、金融、海外大学でした)のニュースを一つ選びます。
  2. 英字新聞を音読します(ニュースキャスター的に読むのがポイント!)
    音読理由:黙読では読み戻しが無意識に行われるため・ネイティブは読み返しを基本しないから
  3. 一度読んだら、画面を閉じる(紙面の場合は裏返す)
  4. ノートに、その内容を5行以内の英文にまとめる。(新聞の語彙表現、重要な文は覚えていればそのまま使う)
  5. ノートの要約を同僚のネイティブに読んでもらう→不自然な点は校正してもらう(ここが重要!)
  6. そのニュース内容を元に意見を交換する

重要なのは5番の校正をしてもらうことです。

ここで自分の英語の正確性と、語彙運用が正しいのか分かります。

Speakingでは、不正確であったとしても相手が察してくれたり、口語表現特有の間合い(ah../you konwなど)、身振り手振りなどで言いたいことが伝わってしまいます。

それらはSpeakingのメリットでもありますが、正確性を高めたいときにはむしろデメリットになります。

ネイティブやそれに準ずる人にProofread(校閲読み)してもらい、正確でフォーマルな英文をしっかりと確認することで、SpeakingやReadingにも相乗効果が現れるようになりました。

 

 

まとめ(爆発期を迎えるステップ)

  1. 目標をネイティブにする。
  2. インプットは映画、英字新聞の興味のある記事がメイン、ビジネスニュース(情報ネタ集め)
  3. アテレコ&ニュース英語を要約し校正してもらう

この記事を読んでいる英語学習者の方で、工夫次第で爆発的に英語力を伸ばせる方は多いはずです。

特に停滞期やブランク明けの方は、目標値をネイティブに設定し、学びのプロセスを変えれば爆発期につながる可能性があります。

この記事がそう言った方の参考になれば幸いです。

 

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

地方の公立小~高校で普通に学び、必死の受験勉強の結果、英語が苦手な大学生になる。自分のように英語が苦手な生徒を助けたいという一心で、英語講師を目指す。1年間、英語の臨時講師をしながら資金を貯め、渡米。米国大学院にてTESL(英語教授法)を取得。2年間の留学を経て、地元で英語講師として18年間、中高大学生を中心に英語を指導中。英検1級、TOEIC最高点980 海外留学サポート、英語ディベート、英検・TOEICなどの資格取得のための指導も行っている。