こんにちは。Atsukoです。
英語の勉強のコツは何でしょうかって、よく生徒さんから尋ねられます。本当に、洒落でも何でもなく、コツコツ、というのが重要な気がするのです。だって、ネイティブは、生まれた時から英語まみれの生活。その中で築き上げてきた英語力は、中学から週に何時間か習う程度の日本人の英語では、追いつけないのは当たり前なのです。
失われた英語時間にcatch upするためには、少しずつコツコツでも続けなくては。でも、一人でコツコツを続けるのは、なかなか大変。こういう時、思い切って、妄想モードに入ってみては如何でしょう?
妄想英語って?
いえいえ、そんな危しいものではないですよ。例えば、電車通勤をされている方。満員電車に揺られて、身動きが取れない時でも、あなたの心は自由のはず。例え、ラッキーに座れたとしても、すぐに携帯を開かずに、目を閉じてみましょう。そう、隣に外国人の友人が一緒にいると想像して、彼・彼女と英会話をしてみてはいかがでしょうか?
「イヤー、今朝も混んでるねえ。」「隣のあの子のピンクのセーター可愛い!どこで買ったんだろう?」 なーんてことを、英語で隣の友人(妄想ですが)に話しかけてみるのです(あくまでも頭の中ですが)。何だったら、友人の返答まで妄想して、思い切り、二人の世界に入り込んでみる。その中で、あれ、この一言は、英語で何て言うんだろう?という素朴な疑問を頭にメモします。その答えは、しっかり後で調べて、対話を完成してみる。こんなコツコツも、バカバカしいと思われるかもしれませんが、案外役に立つのです。
なかなか訳せない日本語も。。。
こういう妄想をしていると、さり気なく使っている日本語がとても訳しづらいというか、英語に置き換えられない、日本語独特の言い回しがあることに気付きます。日本語は、世界に数ある言語の中でも、相手を思いやる、相手を立てる、ということを意識した表現が多く、そうした言い回しは、なかなか他の言語でピッタリ“ハマる”表現がないのですね。
例えば、ビジネスで一日に何回も使われる「お世話になっております。」という一言。英語では、まず使われません。これを無理やり、”Thank you for taking care of me.” “Thank you for your help.”などとすると、相手は、軽くビックリしてしまいます。というのは、Thank you.は、実際に何かをしてくれたことに対して感謝を述べる表現で、電話の一言目、メールの一文目に、このようなフレーズがあると、「えっ、何かしたっけ?」と、相手は思ってしまうからです。
「お世話になっております。」「いただきます。」「お疲れ様。」のような、日常的に使っている一言を英語にしてみる。それが無理なら、妄想上の友達にその一言の意味を説明してみる。地味な努力、下らないこと、と一蹴にしないで、トライしてみて下さい。何なら、その会話をお風呂の中で、声に出してリピートしてみる。発音の練習までしてしまう。
私も妄想英語してました!
私は、今は、FEのインストラクターを務めさせてもらっていますが、アメリカ留学をした最初の数年は、やはり英語に苦労したものです。そんな時、映画館に通い詰め、好きな映画のビデオを繰り返し見て、気に入ったシーンの言い回しを、シャワーを浴びながら、車を運転しながらブツブツ、時には大声で叫んでいました。不思議なことに、こうした一人芝居のリズム感は、自分の中に蓄積されるのですね。Fantasyの世界だけでなく、Realityの世界でも、徐々に英語を操れるようになるのですよ。
私は、アメリカに長く住みましたので、英語ばかりの世界に身を置きましたが、日本にいても英語は学べます!今や、exoticなtravel sightとして、多くの外国人に人気がある日本。この人気は、きっとまだまだ続くはずです。電車の中で偶然隣り合った彼らは、言ってみれば、フリーの英語の先生です。”What brought you here?” “Where are you heading to?” などの一言を思い切ってかけてみてはいかがでしょう?
でも、こんな簡単な一言も、練習無しではなかなか口から出ないものです。だから、まず、駅で見かけた、何かに困っている外国人に声をかけてみる、という妄想から始めましょう。まずは、”May I help you?” そこから、最寄り駅から近くのホテルまでのdirectionsを説明してみる。会社の近くの観光名所の歴史を調べて、それを英語に書き起こしてみる。何なら、妄想の友達との会話を日記として、提出してみる。そんな無駄だと思える努力は、きっと、あなたの英語を上達させ、実際に思いがけない形で役に立つはずです。
英語で夢見たことある?
そうした妄想を続けていると、ある日突然、英語で夢を見るようになりますよ!私もアメリカに渡って数か月した時に、フルで英語の夢を見て、その中で、私は完璧に英語を話していました。細かい内容は覚えていないのですが、あの日の朝に覚えた感動は、20年以上経った今も明確に覚えています。
大人になってもimaginary friendは大切なのです。恥ずかしがらずに、彼らと一緒に、英語を楽しみ続けましょう。
海外で学び、アメリカでの生活が20年以上。英語力はネイティブレベル。アメリカの公認会計士として15年以上働いた経験があり、豊富な実務経験を活かしたビジネスライティングの指導には定評がある。お客様評価も高く人気のある先生。
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