こんにちは。インストラクターのAtsukoです。
“devil”って、知っているけど、なかなか使う機会がない単語ですよね。でも、“speak of the devil” というイディオムは、日常会話に頻繁に登場します。
“speak of the devil” の意味は?
このイディオムは、使われる場面がかなり限定的なので、典型的な場面をまずお話しましょう。
会社の休憩室・給湯室で数人が集まって井戸端会議をしています。話題は最近昇進した同僚のAさんについて。話が盛り上がったところで、Aさん本人が突然部屋に入ってきました。そこで一言。
“Speak of the devil! We are just talking about you.”
この例から分かるように、“speak of the devil” の訳は、「噂をすれば」となり、イメージとしては、「あら、噂をすればご本人登場」とう驚きを表す感じで使われることが一般的となります。“Speaking of the devil” “Talk of the devil” “Talking of the devil” という形でも使われます。
さて、この会話の続きは想像できますよね?「私の話?なになに?」と、Aさんが質問してくるでしょうから、Aさんにもシェアできるような噂話をしていた場合に、このイディオムを使います。もしもAさんの悪口を皆で言っていたのでしたら、「噂をすれば~」と、本人に向かっては言いませんものね。
ちなみに、職場での井戸端会議のことは、”water cooler conversation” と言います。アメリカの職場では、休憩室にwater coolerがあることが一般的なので、水を取りに行って、そこで偶然会った同僚とおしゃべりすることが多いからですね。
”the devil” を使っても大丈夫?
でも、本人に向かって devilって呼んでも大丈夫なのかしら?って思った方もいるのでは?
“devil” の最もコアの意味は「悪魔」なのですが、このイディオムの中の “devil” は、「悪魔」ではなく、「人」という意味で使われます。theが使われているのは、「ちょうど話題になっていた人」という特定感を表すからですね。
また、とてもわんぱくで、ずっと走り回っている子供のことを、愛情を込めて、”my little devil” と言ったりもします。ちなみに、我が家の “devil” は、現在生後10か月の子猫のハルト。毎日、抱っこしろ、ご飯をよこせ、とこき使われています。”devil” の代わりに “monster” を使ってみても良いでしょう。
いかがでしたか?
知っているのになかなか使う機会がない “devil”。
“speak of the devil” というイディオムとしてなら使いやすいので、ぜひ機会を見つけて使ってみて下さいね。
海外で学び、アメリカでの生活が20年以上。英語力はネイティブレベル。アメリカの公認会計士として15年以上働いた経験があり、豊富な実務経験を活かしたビジネスライティングの指導には定評がある。お客様評価も高く人気のある先生。
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