こんにちは。FEインストラクターのAtsukoです。
今月は、先月の続き、「変化」を表す表現についてお話します。
先月は、”become” 以外に使える表現として、「~するようになる」という意味を作る “come to” と “get to” についてお話しました。この2つは、「~するようになる」という意味を作る際には、toの後には状態動詞を使うものでしたね。
前回の記事、『「変化」を表す単語はbecomeだけではない!知っておきたい「変化」の表現 ①』を見逃した方はこちらからどうぞ!
今月は、動作動詞を使って「~するようになる」という意味を作れる表現についてお話ししたいと思います。動作動詞を使う場合、「~出来るようになる」という表現として使うことが多いですね。この場合、”become able to” を思いつく人も多いですよね?
“become able to” はベストではない
構文的には間違いではないのですが、”become able to” は、実はあまり使われない表現なのです。例えば、「英語をネイティブのように話すようになりたい」という場合、
I want to become able to speak English like a native speaker.
とするのは、言いたいことも伝わりますし、構文的にも間違いではないのですが、実際には、
I want to be able to speak English like a native speaker.
とする方が自然なのです。
“learn” を使うともっと自然
もっと自然な表現は、誰もが知っている動詞の “learn” を使う表現です。
“learn” は、「習う」という意味で覚えている人が多いと思いますが、「何かを習得して身につける」という意味があり、つまり、「何かを習得して出来るようになる」という意味で使うことが出来るのです。
先ほどの表現も、
I want to learn to speak English like a native speaker.
とすると自然です。または、
I want to learn how to speak English like a native speaker.
のように、”learn how to” として使うこともあります。
“learn to” と “learn how to” の使い分けは微妙ですが、”learn how to” の場合は、「何かをする方法・手順」という意味になり、”learn to” は、「何かをする意味・大切さ」という意味で使うことが多いです。
例えば、”I learned how to diet.” と言えば、「ダイエットのやり方を学んだ」という意味ですが、”I learned to diet.” と言えば、「ダイエットを行うことを学んだ」と訳されることが多いと思いますが、意味としては、「ダイエットを行う大切さや意味を学んだ」ということになります。単にダイエットの方法を身につけたのではなく、ダイエットをすることの重要性が身に染みて分かった、という意味で使うと自然になります。
いかがでしたか?
変化を表す表現は他にも存在します。”become” を使いたくなったら、このブログを思い出して、他の表現がないかなあ、と思う癖を付けて下さいね。
海外で学び、アメリカでの生活が20年以上。英語力はネイティブレベル。アメリカの公認会計士として15年以上働いた経験があり、豊富な実務経験を活かしたビジネスライティングの指導には定評がある。お客様評価も高く人気のある先生。
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