【英作文のコツ】becomeだけではない!知っておきたい「変化」の表現  ①

「変化」を表す単語はbecomeだけではない!知っておきたい「変化」の表現  ①

添削をしていて気が付きました

こんにちは。FEのinstructorのAtsukoです。

添削をしていると、生徒さんの課題に登場する際に、修正を入れる割合が高い単語が幾つかあります。その代表と言えるのが“become”ではないかと思います。

「~になる」「~になった」という表現は、色々な形で、様々な場面で登場します。その際に、「~になる=become」という方程式に基づいて、becomeを無理やり使っている生徒さんが多いのです。この方程式、一度忘れて、becomeの正しい使い方、become以外の変化を表すフレーズを覚えましょう。

 

“become”の正しい使い方

まず、becomeを使う際に覚えておくことは、becomeの後には、名詞か形容詞が続くということです。

そのため、「~するようになった」という表現に、”become to V”という構文を使うことは出来ないのです。becomeの後には名詞か形容詞。これを覚えておくだけで、becomeの間違った使い方はぐっと減るはずです。

では、becomeを使った典型的な文を二つほど。

She returned to Japan in 2011 to become a professor at a prestigious college in Tokyo.

(彼女は、東京の有名大学の教授になるために、2011年に日本へ帰国した。)

It has become more difficult to foresee the future.

(将来を予見するのはより難しくなっている。)

 

上の例のように、becomeは、半永久的な変化を表す際に使うと自然なので、職業に使われることが多いですね。また、”become more apparent”  “become more popular”  “become more frequent” のように、「become more 形容詞」という表現も頻繁に使われます。

 

“become to V”を使いたくなったら

becomeの後には名詞か形容詞。では、間違っている構文の”become to V”を使いたくなったら、どうすべきでしょうか?

 

1.come to V

これは「段々~になる」という、自分が意図せずに起こる変化を表す際に使います。

“I have come to like John.”

と言えば、段々Johnを好きになった、という変化を表します。つまり、昔はJohnのことを好きでなかったのに、自然に彼のことを好きになった、という自発的ではない変化を意味します。

“I have come to like John.” をbecomeを使って言い換えるのであれば、”I have become fond of John.” のように、fondという形容詞を使うようにします。

“come to” の後には、like, know, understand などの状態動詞が使われることが一般的で、その状態になるまでの過程(徐々に~になる)があっての今、という表現を作ります。例外的に、come to の後に動作動詞が使われることもありますが、基本的には状態動詞と覚えておくと良いでしょう。

 

2. get to V

“get angry” “get bored” などのように、getが変化を表す動詞ということをご存じの方は多いと思います。同様に、“get to V” という構文でも、「Vになる」という変化を表します。

“come to”は自分が意図しない変化、と言いましたが、”get to”はその逆で、自発的に、何らかの努力をしての変化を表します。そのため、”I got to like John.” と言えば、自分のほうから積極的にJohnに話しかける、一緒に何かをするように誘う、などの積極的な努力をしたうえで、彼のことを好きになった、という変化を表します。

 

さて、このトピックについては、まだまだ書きたいことがあるので、ここで今月はおしまいです。来月は、動作動詞を使った変化を表したい際に使える表現をご紹介します。

Stay tuned….

 

 

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海外で学び、アメリカでの生活が20年以上。英語力はネイティブレベル。アメリカの公認会計士として15年以上働いた経験があり、豊富な実務経験を活かしたビジネスライティングの指導には定評がある。お客様評価も高く人気のある先生。