【使える英語表現】知っていますか?身体の部位を使った慣用句 “a slap on the wrist” の意味と使い方

こんにちは。講師のAtsukoです。

 

「頭が固い」「寝耳に水」など、身体の部位を使った諺や慣用句は、日本語にもたくさんありますね。実は、英語にも多く存在します。

今日は、そのうちの一つ。“a slap on the wrist” をご紹介しますね。

 

“a slap on the wrist” の意味は?

直訳すると「手首を叩く」という意味になります。”slap” は、平手でパチンと叩く動詞としても使われますが、このidiomでは名詞として使われています。

 

例えば、いたずらをした子供を大の大人が頭ごなしに怒鳴ったり、殴ったりするわけにもいきませんよね。その際に、手を軽く叩いたりくらいはすることがありますよね? “a slap on the wrist” というのは、そのくらいの軽い罰をイメージすると良いと思います。

 

Her mother gave a slap on her wrist.

Her mother slapped her wrist.

Her mother slapped her on the wrist.

 

この三つの表現は、同じ意味で、「母親は彼女の手首を(平手で)ピシャリとたたいた」ということになります。

 

でも、このフレーズをidiomとして使う場合、実際に「叩く」行為を意味しません。

英英辞典で調べてみると、”to get a light punishment for doing something wrong” となります。

つまり、「何か悪いことをしたことに対して軽い罰を受ける」ということで、犯した罪に対しての罰の重さが釣り合わない、軽過ぎる、という場合に使うidiomとなります。

 

英語イディオム”slap on the wrist” を使う場面

このidiomを使うのは、「本来ならもっと重い罰を与えられるべきなのに」という不満を表す場面が自然となります。

 

典型的な使い方としては、実際に何かの犯罪を犯した犯人に対する刑罰が軽いと感じる場合です。ただ、刑事罰に値するような場面だけに使われるidiomではありません。

 

例えば、三人の学生が一緒にカンニングをしたとします。二人は退学処分、でももう一人は1週間の停学処分だけ。こんな不釣り合いな処分の場合でも、このidiomが使えます。

 

Two students were expelled, but the third one only got a slap on the wrist.

 

このidiomで使われる動詞は、罰を受ける人が主語の場合は、getやreceiveが使われます。罰を与える人が主語の場合は、giveを使います。

 

いかがでしたか?

 

とても簡単な単語ばかりのidiomですので、機会を見て使ってみて下さいね。

 

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海外で学び、アメリカでの生活が20年以上。英語力はネイティブレベル。アメリカの公認会計士として15年以上働いた経験があり、豊富な実務経験を活かしたビジネスライティングの指導には定評がある。お客様評価も高く人気のある先生。