皆さん、こんにちは!
前回の記事では、現在完了形についてみていきました。(前の記事はこちら)
おさらいしましょう!
現在完了形は、過去から続いている事柄の現在の状態(現在までの経験や継続や完了)を表す表現でしたね。
今回は、過去完了と未来完了です。
この二つはいつどのように使うのか見ていきましょう。
過去完了形とは
過去完了は、過去のある時点まで続いていた、さらにもっと過去の事柄(過去までの経験や継続や完了)を表します。
話し手の視点は過去です。
- I had been to Paris 3 times before I was eighteen. (経験)
(18歳になるまでに3回パリに行ったことがある。)
- When she showed up, he had been waiting for her for 2 hours. (継続)
(彼女が現れたとき、彼は2時間彼女を待っていた。)
※このように過去完了進行形を使うことで、直近の過去までその事柄が継続していたことを表すことができます。
- I had already finished watching that movie when she called me. (完了)
(彼女が電話してきたとき、私はすでにその映画を見終わってしまっていた。)
未来完了形とは
未来完了は、未来までの経験や継続や完了をあらわします。つまり未来のある時点では完了しているだろうと推測する表現です。ここでのポイントは、未来完了は断定ではなく推測であることです。
未来のことは必ず100%起こるとは言い切れないためです。
- I will have been to Paris 4 times if I go there again. (経験)
(もしもう一度パリに行けば、パリへ行くのは4度目になる。)
- He will have studied Spanish for 4 years by the time he finishes college. (継続)
(大学を卒業するまでに、彼は4年間スペイン語を勉強したことになる。)
- By the time you come home, I will have already finished watching that movie. (完了)
(あなたが帰宅するまでに、私はすでにその映画を見終わっているでしょう。)
このように、現在、過去、未来ともに完了形の考え方は同じで、ある時点とある時点が線で繋がっているイメージです。
過去完了は過去のある時点、未来完了は未来のある時点を終点として繋がるイメージです。
過去完了と未来完了を使った英会話の例をご紹介
実際の会話文で、使い方を更に見ていきましょう。
-Hey, you came late today! What happened?
(おー、今日来るの遅かったね!どうしたの?)
-I overslept and missed the train. It had already left when I got to the station.
(寝坊して電車逃したの。駅着いたらもう電車行っちゃっててさ。)
-I visit my friends in Milan twice a year.
(毎年二回、ミラノの友達のところに行くんだ。)
-That’s great, how many times have you been to Italy?
(そりゃ良いね!何回イタリアに行ったことがあるの?)
-8 times. So, I’ll have been there 10 times by next year.
(8回だよ。来年までには10回行くことになるね。)
いかがでしたでしょうか。
過去完了も未来完了も現在完了の感覚を基に、視点が変わると考えると分かりやすいのではないでしょうか。
完了形の感覚は英語特有のものでなかなか掴みにくいですが、ぜひ自分で文章を作ったり問題集などで例文に触れて、慣れてみてください。きっと表現の幅が広がります。
海外・外国語大好きライター。
高校生のとき初めて訪れたイギリスがきっかけで、海外の魅力にどっぷりハマる。
英語の他にも様々な言語を学び(ロシア語、フランス語、ポーランド語など)、外国語学習の面白さを知る。
国内で英語を習得し、独学でTOEICスコア870点取得。
二度の留学や海外一人旅、英語講師、商社の海外営業事務として勤務した経験から、英語学習に役立つコンテンツをお届けします。
※このブログでは英語学習に役立つ情報アドバイスを提供していますが、本ブログで提供された情報及びアドバイスによって起きた問題に関しては一切、当方やライターに責任や義務は発生しません。
※ここでの情報や助言を参考に英文を書いたり下した判断は、すべて読者の責任において行ってください。ここに掲載されている記事内の主張等は、個人の見解であり当社の意見を代弁・代表するものではありません。
コメントする