みなさんこんにちは。
今日は、発音とリスニングの関係についてお話します。
英語の勉強において、発音の勉強はついつい後回しにしがちではないでしょうか?発音は重要じゃない、通じれば良いんだ!と言われることも多いですよね。
確かに過度に発音にこだわりすぎる必要はないですが、発音はスピーキングだけではなく、英語学習の難題の一つであるリスニングとも深い関係があります。つまり、発音を練習すればリスニングの練習にもなるということです。
リスニングの練習中、聞き取れなかった英文のスクリプトを見ると実は驚くほど簡単な文章だった、という経験はありませんか?
これは自分の知らない(つまり発音の仕方が分からない、ルールを知らない)音は聞き取ることができないからです。
そのため、簡単な英文でもネイティブの英語の発音を知らなかったがために聞き取れないということは往々にして起こり得ます。
ここでいう発音とは、rやlの音の違いなどの問題だけではなく、発音のルールといった、もう少し全体的なことについてお伝えします。
それでは、英語が聞き取れない原因と発音がどう関係しているのか見ていきましょう。
英語が聞き取れない原因1:音声変化
rとl、bとvのような単音や、単語一つ一つを正しく発音できるようになることはもちろん大切です。
それが全ての発音のベースとなるからです。そこを押さえた上で、リスニング問題や実際のネイティブの会話を思い出してみてください。
彼らはナチュラルに英語を話すとき、一つずつ単語通りの発音はしていません。
ネイティブたちは、楽に話すために英語の音を変化させています。
例えば、以下のような変化が起きます。
next to は「ネクスト トゥー」ではなく、「ネクストゥ」
put it は「プット イット」ではなく、「プリッ(ト)」
このような音声変化を知らなければ、単なる知らない音になってしまうので、聞きもらしてしまう可能性が高くなります。
英語が聞き取れない原因2:イントネーションの違い
日本語と英語が話されるとき、ピッチと強弱が大きく異なります。
日本語はどの単語も一つずつ同じ速さ、同じ強さで発音されますが、英語は意味のかたまり(チャンク)ごとに区切って話され、単語の重要度によって発音の強弱、速度も変わります。
そのため、英語で弱くかつ速く話されてしまうとぐしゃぐしゃっ、と聞こえてしまい、何を言っているか分からない状態になってしまいます。
そうならないために、ある程度強弱のルールを押さえておくことも大切です。チャンクリーディングもイントネーションを意識する上で役に立ちます。
一般的に弱く発音される単語:冠詞、前置詞、人称代名詞、不定詞、助動詞、接続詞、関係代名詞など
強く発音される単語:固有名詞、形容詞、否定語、数字など
英語が聞き取れない原因番外編:国ごとの発音の違い
例えば、scheduleという単語があります。アメリカ英語では「スケジュール」ですが、イギリス英語では「シェジュール」のような音になります。こういった国別の発音も知らなければリスニング中に全く?となってしまう可能性があります。ですが知っていれば確実に聞き取ることができます。
国ごとの発音の違いを学ぶことは、TOEICのリスニング問題にも大いに役立つので、楽しむ程度で覚えてみるのも良いかもしれません。
自分が正しく発音できるようにすることはもちろんですが、ネイティブ英語の発音ルールに関する知識を身につけることで、リスニング力を根底から上げていくことができます。
このように、発音とリスニングは密接に関わりあっており、発音ができるとリスニング力が上がり、リスニングができれば発音もできるようになるということです。
発音練習のステップとしては、
- 単音(子音や母音)の発音
- 音声変化
- イントネーション
の順で取り組んでいくと良いと思います。
次回、より詳しく発音練習の効果や手順などをお伝えしたいと思います。
海外・外国語大好きライター。
高校生のとき初めて訪れたイギリスがきっかけで、海外の魅力にどっぷりハマる。
英語の他にも様々な言語を学び(ロシア語、フランス語、ポーランド語など)、外国語学習の面白さを知る。
国内で英語を習得し、独学でTOEICスコア870点取得。
二度の留学や海外一人旅、英語講師、商社の海外営業事務として勤務した経験から、英語学習に役立つコンテンツをお届けします。
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