みなさん、こんにちは!
ネイティブが良く使うけど分かりにくい「ever」
everという単語、ネイティブの会話や洋楽の歌詞などでよく見かけるけれど、なんとなく意味や使い方がよくわからない、と感じたことはありませんか?
一度理解してしまえば今までなんとなく目にしていたeverもクリアになってくると思います。
それでは早速見ていきましょう。
現在完了の文章と共に使うever
everといえば「今まで」という意味が真っ先に出てくるのではないでしょうか。
例えば以下のような文章です。
Have you ever been to France?
(今までフランスに行ったことある?)
このような現在完了の文章と共にeverを習ったことで、everは現在完了と一緒に使うものという印象を持っている方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、everは現在形、過去形、未来形、現在完了など全ての時制で使うことができます。
そのため文章によっては「今まで」では意味が通らないので、「ever=今まで」と覚えてしまっていると、文意が取れないことがあります。
everの働き
そこでeverの意味というよりは、everが文中でどんな働きをするかを覚えてしまいましょう。
everは基本的に、単語や文を「いつでも、一度でも」といった意味合いで強調する役割があります。
例えば、先ほどのHave you ever been to France? ですが、everがなくてもフランスに行ったことがある?という意味を表すことができますよね。
英英辞典でeverを調べると、まずat any time(いつでも)と出てきます。(Cambridge Dictionaryより)
つまり、everを付け加えることで、これまでの人生においていつでも、いつの時点でもいいからフランスに行ったことがあるか?というニュアンスを強調しています。そのニュアンスと現在完了形に合う日本語として、「今まで」が使われているというわけです。
強調する時に使われるever
それでは、これらの例文を見ていきましょう!
Did I say such a thing to you?
(私があなたにそんなこと言った?)
という文章ですが、 ここにeverを付け加えると、
Did I ever say such a thing?
(私があなたにそんなこと言ったこと(一度だって)ある?)
という風に強調することができます。
このような強調のニュアンスからeverは疑問文や否定文で使われることが多いです。
Are you ever going to tidy up you room?
(部屋を片付ける気あるの?)
Are you ever gonna get married?
(いつになったら結婚するの?)
I won’t see him ever again.
(二度と彼に会うことはないだろう。)
We are never ever getting back together.
(私たちは決してよりを戻したりしない。)
テイラー・スウィフトの有名なこの曲も、everでneverをより強調し、絶対に何があっても、という感情を表しています。
never ever=決して、何があっても~ない
また、以下のような使い方もあります。
例)I ‘m studying English harder than ever.
(私は今かつてないほど頑張って英語を勉強しています。)
役割やニュアンスを理解する
いかがでしたでしょうか。
everのように漠然とイメージしにくい意味を持つ単語は、意味を丸暗記するのではなく、その単語の持つ役割やニュアンスを知ると理解しやすくなります。
用法ごとの例文なども調べて覚えていくと、普段使いもできるようになってきます。
ぜひ普段の学習に取り入れてみてください。
海外・外国語大好きライター。
高校生のとき初めて訪れたイギリスがきっかけで、海外の魅力にどっぷりハマる。
英語の他にも様々な言語を学び(ロシア語、フランス語、ポーランド語など)、外国語学習の面白さを知る。
国内で英語を習得し、独学でTOEICスコア870点取得。
二度の留学や海外一人旅、英語講師、商社の海外営業事務として勤務した経験から、英語学習に役立つコンテンツをお届けします。
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