みなさんこんにちは!
仮定法って文法の話でしょ?
いつどうやって会話中に使うの?
というイメージがあるかもしれませんが、実際の会話において仮定法は頻繁に使われています。一度覚えてしまえば英語での会話に奥行きを持たせることができ、表現の幅が広がります。
まず、仮定法とは、現実にはあり得ないこと、実現不可能なことを「もしも〜だったら」と表現する場合に使います。おおまかに言うといわゆるタラレバです。
この表現、会話においてかなりの頻度で出現すると思いませんか?
例えば、こんなセリフ。
「もしも〜だったら」と表現する英会話例
俺がアイツなら彼女と付き合うね。
If I were him, I would go out with her.
あのとき彼と別れてなかったら結婚してたかもしれないのに。
If I had not broken up with him then, we might have got married.
着るものがない!洗濯しとくべきだった!
Nothing to wear! I should have done the laundry!
万が一彼が明日うちに来たら、引っ叩いてやる。
If he should come to see me tomorrow, I would slap him.
一人でライブ、つまらない。友達がいてくれたらいいのに。
I’m bored and alone at the concert. I wish my friends were here.
もっとお金あればもっと幸せになれるのに。
If only I had more money, I could be happier.
何事もなかったかのように振る舞うのは難しい。
It is hard to behave as if nothing had happened.
この仕事さえなければすぐ帰れるのになあ。
Without these tasks, I could leave the office soon.
以上の表現は全て仮定法を使っています。
ポイントは、全ての内容が「もしも」の実現しない事柄だということです。
英語でタラレバを語れたらより感情豊かに話せる気がしませんか?こういうことが言いたかった!という表現が仮定法にあるかもしれません。
このように仮想を話すとき、日本語でも「〜だったら、〜していたら」というように過去形を使いますが、英語でも一つ前の時制を使います。
基本の仮定法
「現在〜だったら」というように、現在の事実とは異なることを仮定する場合は、仮定法過去を使います。
仮定法過去では、If節に過去形、主節に過去形の助動詞(would, should, could, mightなど)を用います。
例)晴れていたら散歩に行けたのに。
If it was sunny, I could go for a walk.
「過去に〜だったら」というように、過去の事実とは異なることを仮定する場合は、仮定法過去完了を使います。
仮定法過去完了ではIf節に過去完了形(had + PP)、主節には過去形の助動詞+完了形(would have PP, should have PP, could have PP, might have PP)を用います。
例)君の電話番号を知っていたら、電話をかけたのだが。
If I had known your phone number, I would have called you.
上記の基本の仮定法過去、仮定法過去完了に加え、仮定法には以下の表現もあります。(冒頭の例文にも使用しています。)
- 仮定法未来: if S should V, S will/would V.(万が一SがVするならば、SはVするだろう。)
主節のwill/wouldの使い分けは、可能性がある場合はwill、可能性が低い場合にwouldを用います。
- I wish~/ if only~:I wish S VP / S had PP(SがVすればなあ / SがVしていればなあ)
よく目にする定番フレーズもこの表現を使います。
例)空が飛べたらなあ。
I wish I could fly.
- as if~:as if S VP /S had PP(SがVするかのごとく / SがVしたかのごとく)
- without~ / but for~:(〜がなかったら、〜がないならば)
without, but forの後には名詞が続きます。これと逆の意味で「〜があったなら」と言いたいときはwithを用いて表現します。
以上、英会話で使える仮定法の表現をご紹介しました。
仮定法は少しややこしく感じますが、日本語同様、一つ前の時制を使う、ということを頭に留めながらルールを押さえてしまえば分かりやすくなります。色んな文章を作ると楽しく慣れていけますよ。
表現の幅が広がる仮定法、ぜひ英会話に取り入れてみてください。
海外・外国語大好きライター。
高校生のとき初めて訪れたイギリスがきっかけで、海外の魅力にどっぷりハマる。
英語の他にも様々な言語を学び(ロシア語、フランス語、ポーランド語など)、外国語学習の面白さを知る。
国内で英語を習得し、独学でTOEICスコア870点取得。
二度の留学や海外一人旅、英語講師、商社の海外営業事務として勤務した経験から、英語学習に役立つコンテンツをお届けします。
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