皆さんこんにちは。羊の数が人口よりも多いニュージーランドに暮らすA.Mioです。
こちらで長年暮らしていると、よく日本在住の友人に「英語で困ることとかないの?」と質問される事があります。日本語ができない夫を中心に、日常はほぼ英語での生活(3歳の息子との怪しい(?)日本語会話を除いて)を10数年続けているのと、英語を教えるが生業であることもあり、日常生活の中で英語に困ることはあまりありません。こちらの家族や友人との集いの場でも無口でシャイな夫に変わり、私が話の盛り上げ役になることが多いですし、家の細かな手続きなども私が担当です。
でも、何年英語圏で暮らしていても身につかずに繰り返している英語の誤りが1つ、私にはあるんです。
それは、私たちが英語を習い始めた中学校1年で習うSorry/Excuse meの使い分けです。
間違ってませんか?SorryとExcuse me
先日、夫と3歳半の息子と夕食を食べていた時のことです。
張り切って100個ほど餃子を作って、キンキンに冷えたビールと共にお腹がはち切れるくらい食べていたのですが、食べ過ぎて思わず口から「ゲプッ」と音が出てしまいまいた。(ごはん時にこのブログ記事を読んでいる方、すいません!)
その瞬間私の口からは”ゴメンネ” (→息子に対して日本語で)と”Oops, sorry!” (→夫に対して英語で)という言葉が出てきました。すかさず、息子が次のように言いました。
「カアサン、Sorryじゃないヨ。Excuse meだヨ。」
そうなんです。
日本語ではあらゆるシチュエーションで”ごめんなさい”と言いますよね。その癖が抜けず、私は今回のような状況(体から自然現象により生理的な音が出てしまう状況です。)の場合、つい英語でも”Sorry!”と言ってしまうんです。
では、ここで一般的にはどんな状況でSorry/Excuse meを使い分ければよいのかを見てみましょう。
SorryとExcuse meの使い分け方を覚えよう!
<sorryが使われる場合>
人にお悔やみを言う場合にもこのSorryが使われたりと、様々な場面で使われますが、日本語の「ごめんなさい」に当たる状況では<自分に非がある場合の謝罪>という意味で使われます。
(例)I’m sorry for being so late.
(遅れてしまってごめんなさい)
<Excuse meが使われる場合>
こちらも様々な場面で用いられる便利な語ですが、ネイティブ話者がよく使うパターンのいくつかは
①くしゃみ・げっぷ・おなら・咳などをした時。人前ですると失礼な事ではあるが生理現象なので自分が悪いわけではない。
②人に話しかけたり声をかける時。
(例)Excuse me, where is the bathroom?
(すいません、洗面所はどちらですか?)
③人ごみをかき分けて通りたいとき
(例)Excuse me, can you let me go through?
(すいません、ちょっと通してもらえますか)
④会話を遮りたい時。
(例)Excuse me, but can I say something?
(ごめん、私も一言いっていい?)
思いつく限り、ネイティブ話者がよく使いそうな表現やパターンを並べてみましたが、単なるSorry/Excuse meの違いと言えども、何だか奥が深いですね。基本的には<自分に非があって謝罪したいのかどうか>が大きなポイントのようです。
ただ、ややこしいことにアメリカ英語/イギリス英語によってもこの使い分けにばらつきがあるのが実際のところで、ネイティブ話者も明確にその区別をしながら使い分けているわけではないのが現状です。
でも、冒頭に述べたようなげっぷなどをした場合ではやはりExcuse me(Pardon meを使う人もいます)が好まれます。そんな説明をしている自分ですが、頭ではわかっていても実際は”Sorry!(=ゴメンネ!)”を多用してしまう癖は抜けそうにもありません!
日本だけでなく海外でも英語指導経験のある講師。大学卒業後一貫して言語指導に取り組んでおり、学習者の立場になり分かりやすく、親しみのある指導を心がけています。ニュージーランドで日本語指導経験もあり、教えるということに関してはまさしくプロ!
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