皆さんこんにちは!羊の数が人口よりも多いニュージーランドに暮らすA.Mioです。
最近、英文添削講座の生徒さんによく聞かれる質問に「どうやって英語の本をスラスラと読めるようになりましたか」というものがあります。
これは私の口癖(?)ですが、
英語は短距離走ではなく、長距離マラソンのようなものです。地味でコツコツとした練習の積み重ねが大切です。
私自身は、大学の頃は今のようにインターネットが普及してはいなかったので、初めの段階では日本語の好きな小節を英語で再読する、ということをしていました。
小説の日本語版と英語版を読む
先日、その時の事を思い出し、村上春樹氏の「スプートニクの恋人」という小説の日本語版と英語版を本棚の奥から引っ張り出してきました。そして何故か、日英版の両方の同じ内容が書かれているページの端が折れていることに気が付きました。おそらく、若かりし頃の自分が気になった箇所のマークにしていたのでしょう。
”人々は機会があれば、驚くほど率直な表現で自分について語ろうとする。たとえば「わたしは馬鹿がつくくらい正直であけっぴろな人間なんですよ」とか、「わたしは傷つきやすく、世間とうまくやっていくことができない人間です」とか、「わたしは相手の心を見抜くのがうまい人間です」とか、そういうことを口にする。でもぼくは「傷つきやすい」人間が、他の人々の心を無用に傷つけるところを何度も目にしてきた。「正直であけっぴろげ」な人間が、自分では気がつかないまま都合の良い理屈を振りまわすところを目にしてきた。「人の心を見抜くのがうまい」人間が、見え透いた口先だけの追従に手もなくだまされているところを目にしてきた。とすれば我々は実のところ自分についていったいなにを知っているといういうのだろう?”(村上春樹『スプートニクの恋人』講談社、1999年)
大人になると日々の生活で忙しく、目の前のことをこなすだけで精一杯で、昔感じていたことを心の奥底で封印していることがありますよね。今だからこそ、なかなか心に刺さり、自分自身を省みさせる1節ですよね。
ところで、英語では「正直であけっぴろげ」は”honest and open”、「傷つきやすい」は”thin-skinned“と英訳されています。
性格を表す英語表現をご紹介!
皆さんは性格を表す表現をいくつご存じでしょうか?
折角ですので、ここでいくつか日本で英語学習をしている中ではあまり聞く機会のないけれども、非常によく使われる表現のいくつかを紹介してみたいと思います。
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Temperamental(気難しい/気分にムラがある)
気分やムードがローラーコースターのようにころころ変わる人、いますよね。(夫談では、私もそうみたいです。)
単にgrumpy(機嫌が悪い)などの形容詞でも言い表すことはできますが、temperamentalという形容詞はその様子をズバッと表現しています。
(例)My 3-year-old son is very temperamental.
(私の3歳の息子はとても気難しいです)
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attentive(注意深く、気遣い屋の)
これは、誉め言葉としてよく使われる形容詞です。日本語でも「彼、気遣い上手だよね」などと言ったりしますよね。名詞attentionから想像するとわかりやすいかもしれません。
きちんと相手にアテンションをあげて、人の話を聞いて相手を思いやることができるイメージですね。世の中にこの性質を持った人が増えたならば、世界が暮らしやすいなりそうですね、、、。
(例)Elly fell in love with her boyfriend because he is very attentive.
(エリーの彼はとても気遣い屋なので彼女は彼と恋に落ちた)
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down-to-earth(落ち着いた/地に足が付いた)
華やかなハリウッドの世界に暮らす俳優などのインタビューを読んでいると、「なぜ彼女と恋に落ちたんですか?」という質問に「彼女はdown-to-earthな性格だからだよ。」と答えたりするのを見かけることがあります。
しっかりと足を地につけ、落ち着いた性格を英語ではこのdown-to-earthで表すことが多いです。
(例)He is a millionaire but very down-to-earth.
(彼はミリオネアーだが、とても落ち着いている)
いかがでしたか?
人の性格は一面だけではないので、村上春樹氏の言葉のように自分自身の性格を端的に1言で言い表してしまうのには無理があるかもしれません。
今回の表現以外にも様々な面白いものがありますので、多様な表現を覚えると自分自身や人のことをより上手く言い表すことができるようになることでしょう!
日本だけでなく海外でも英語指導経験のある講師。大学卒業後一貫して言語指導に取り組んでおり、学習者の立場になり分かりやすく、親しみのある指導を心がけています。ニュージーランドで日本語指導経験もあり、教えるということに関してはまさしくプロ!
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