皆さんこんにちは、人口よりも羊の数が多いニュージーランドに暮らすA.Mioです。
最近古くなったパソコンから新しいものに変えたのですが、まだまだ慣れていないせいか、添削をしていると日本語をタイプして漢字変換をすると気が付かないうちに意図しない意味の漢字に変換されて驚くことがあります。
そのうちの1つに、わかる=<分かる>のつもりが<解る>や<判る>になっていたパターンがあります。
日本語には漢字があるので、‛わかる’の1つで意味の違いを漢字でうまく表すことができますよね。日本語話者が英語を書いたり話したりする際に、‛わかる’をついつい便利なunderstandのみで表現してしまいがちです。
英語では漢字で意味の違いを表すことが出来ない代わりに、‛わかる’を表す様々な表現が存在しますので、下で詳しく見ていきましょう。
いろいろな‛わかる’の表現
<make sense>
Senseは、日本語の‛センスがあるね~’のセンスではなく、‛意味’も表す名詞です。
それを使ったイディオム make senseは‛道理にかなう/意味がわかる’という表現になります。
これは英語圏で暮らしていると1日に何回も耳にするくらいよく使われる表現です。
例えば、誰かと話していて相手が理不尽なことや辻褄の合わない事を言っている時に以下のように言ったりします。
(例)It doesn’t make sense!
(訳が分からないわ!)
または、誰かに何かを説明した後に、相手がきちんと理解したかどうかを確認する時には
(例)Does it make sense?
(ちゃんとわかりましたか?)
と言うことができます。
中学校で習うフレーズ、Do you understand? でも間違いではありませんが、多少ダイレクトなニュアンスで伝わる可能がありますので、このmake senseを覚えておくとより自然な表現をすることが出来ます!
<get it>
この表現を知らないと、
get it!?一体何をゲットするんだろう??
ということになってしまいますが、こちらはカジュアルな場面で非常によく使われる‛(相手の言うことを)理解する’という意味のイディオムとしても用いられます。
~機械の使い方を相手に説明してもらっている場面で~
(例)
A: You have to press this button first, and then close the lid, got it?
(このボタンを最初に押して、それからフタを閉めるんだよ、わかったかい?)
B: I got it!
(わかった!)
<have a grasp of~>
Graspは‛ぎゅっと(ロープなどを)握る’という意味の動詞としても用いられますが、名詞でも‛握ること’という意味があります。
そのイメージを用いたイディオム表現have a grasp of~で‘~の状況を理解している=把握する’も非常によく使われます。
(例)Kate has a good grasp of the importance of this matter.
(ケイトはこの件の重要性をよく把握している)
いかがでしたか?
‛わかる‘を、無難なunderstandを使って済ましてしまうこともできますが、上のような様々な表現を覚えることで更に表現を豊かにすることができますので、是非覚えて使ってみてくださいね!
日本だけでなく海外でも英語指導経験のある講師。大学卒業後一貫して言語指導に取り組んでおり、学習者の立場になり分かりやすく、親しみのある指導を心がけています。ニュージーランドで日本語指導経験もあり、教えるということに関してはまさしくプロ!
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